世にも奇妙な物語「フリー」ネタバレ結末とオチ!リカもおじさんも亡くなっている?

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2024年12月14日に放送されたフジテレビの恒例の人気シリーズ「世にも奇妙な物語 2024冬の特別編」の中のエピソード清野菜名さん主演「フリー」のあらすじをネタバレを結末まで、そしてオチや感想、反響、考察、解説などまとめていきます。

世にも奇妙な物語「フリー」ネタバレ結末とオチはリカもおじさんも亡くなっている?

目次

世にも奇妙な物語「フリー」あらすじはネタバレ結末まで!リカの衝撃のラストとは?

映像制作会社に勤める篠崎リカ(清野菜名)はメンズ美容エステの動画編集に追われていた。画面上には「料理する男」「晩酌する男」「たたずむ男」といったフリー素材のおじさん(福津健創)が並ぶ。リカは作業を一旦中断し休憩から戻ってくると、パソコン画面に映っていたはずのフリー素材の“おじさん”の姿がなくなっていた。すると誰も居ないはずのオフィスから物音がして振り返ると、そこには画面上に居たはずの“おじさん”が立っていて…。

引用元 フジテレビ

以下の記事ではフリーに登場しているキャスト出演者をご紹介しています。

フリー素材のおじさん役など世にも奇妙な物語「フリー」キャスト出演者一覧

フリー素材おじさんが降臨!?

映像制作会社で編集業務に追われる篠崎リカ(清野菜名)は、深夜の作業で目の下に疲労の色をにじませていた。担当しているのは、メンズ美容エステのプロモーション映像。急な差し替え対応で、スケジュールはギリギリだ。

素材探しに行き詰まった彼女は、「フリー素材 おじさん」とブラウザに打ち込む。画面に現れたのは、「包丁を握る男」「一人酒を嗜む男」「黄昏れる中年男性」など、どこか生活感を漂わせた中年の男性モデル(演:福津健創)の写真群だった。

作業に没頭していたリカは、少し肩を伸ばそうと席を立つ。その瞬間、ディスプレイに映った男性の瞳が――まるでこちらを見て動いたような錯覚を覚える。

不安をかき消すようにブレイクを終え、席に戻った彼女はゾッとする。先ほどまで画面に表示されていた“おじさん”の画像が、忽然と消えていたのだ。

ただのバグだろうか?だが、誰もいないはずのフロアの奥から、何かが軋むような音がした。リカは反射的に振り向いたが、人影は見当たらない。

そのとき、スマートフォンに通知が届いた。「新しい素材が追加されました」。同時にプリンターが勝手に作動し、紙を排出し始めた。操作した覚えはない。

プリンターに近づこうとしたその瞬間、入口のドアがギイ…と音を立てて開いた。振り返るが誰もいない。恐る恐るドアを閉じて席へ戻ろうとしたとき――再び、ドアが自動で開いた。

背中に冷たい汗がにじむ中、リカは意を決して入口へ近づく。ドアの隙間から、無表情な中年男性の顔がわずかに覗いていた。

ガチャッ。扉が大きく開いた。そこに立っていたのは、つい先ほどまでパソコン画面の中にいたはずの“フリー素材のおじさん”そのものだった。

一瞬言葉を失うも、リカは動揺を抑えながら冷静に尋ねる。「すみませんが…どちら様ですか?もう業務時間は終了しています」

だが、その男性は何も答えず、無言でただ立ち尽くしている。警戒を強めたリカは「警察呼びますよ!」と強く言い放ったが、後ずさる拍子にバランスを崩して尻もちをついてしまう。

ふと目をやると、プリンターからは無数の“おじさん”の顔写真が次々と出力されていた。コピー機の上に積まれる、彼の笑顔や無表情のポートレート。どれもどこか不気味だった。

その異様な光景の中、彼はゆっくりと、そして着実にリカの方へ歩み寄ってくる。背筋を凍らせたリカはデスクの下へ潜り込むように身を隠し、「来ないで…お願い」と声を震わせる。

そして次の瞬間――室内の照明がパッと点灯し、後方から男性の声が響いた。「篠崎、どうした?」

おじさんフリー素材の使用許可

そこへ先輩社員の水野が、遅れて出社してきたのか、リカの異変に気づいて声をかけてきた。

「どうした?こんな夜中に机の下に隠れて…ドッキリ撮影でもしてるのか?」

怯えた様子で「フリー素材にいたおじさんが現れた」と説明するリカだったが、水野は呆れたように「働きすぎて幻覚見えてんじゃないの」と冗談混じりに笑うばかり。まったく相手にしてくれない。

リカは言葉の代わりに、プリンターから出力されていた例の“おじさん”の顔写真を見せる。無表情なのに、どこか見つめてくるような違和感のあるその写真に、水野も思わず言葉を失う。

「…これって、君が編集したあのCMに使ってた人間じゃないか?」

言われて確認したリカも、ようやく気づく。自分が急遽作成した婚活サービスのCMに、確かにこの中年男性の画像を素材として使用していた。

その後、リカは別の同僚にも相談し、素材を提供していたフリー画像サイトを開いてみせる。だが表示されたのは、まるで中年男性に特化したような“おじさん”素材ばかり。

「なんだこれ。男しかいねぇじゃん。つーか、モデル代ケチったな?」

同僚の言葉に、リカは苦笑しながら事情を話す。実は、当初依頼していたモデルが撮影当日にドタキャンしたため、急場をしのぐためにこの素材サイトを利用したのだと。

「ちゃんと素材の使用条件は確認したの?」と問われ、リカは「正直、納期が迫っててそこまで見てなかった」と小さな声で答える。

それを聞いた同僚は眉をひそめて、モニターをじっと見つめながら言う。

「これ…利用規約のリンクすらねぇ。問い合わせ先も見当たらない。これ、やばいサイトじゃない?」

「そんな…」と青ざめるリカ。

「あり得るぞ、素材の使い方が規定されてなかったせいで、そのモデル本人が怒って抗議しにきたって線。怖すぎるけど、現実的だ」

「本当にただで使ってよかったのか?」という問いかけに、リカは思わず目を伏せる。

「“タダより高いものはない”って言うだろ。こういうの、後から痛い目見るんだよ」と、冷たく突き放されるように言われ、リカは言葉を失う。

このままではクライアントへの説明では済まず、契約そのものが危うくなる可能性もある。焦りと後悔が胸を締め付ける。

「とにかく、今日はもう遅いし、続きは明日にしよう。少し休め」と水野に言われ、リカはようやく席を離れた。

帰り道、夜風にあたりながら水野と並んで歩く。

「なんで使用条件を確認しなかったんだ?」という問いに、リカはポツリと答える。

「クライアントから急に修正依頼が来て、納品までに間に合わせないと契約切るって言われて…。焦ってました」

「それ、完全に下請けイジメじゃん」と水野はため息をつく。

フォローしてくれる先輩

だがその口調は、どこかリカを責めるものではなく、理解を示すような柔らかさがあった。

「でもな、あのCM…俺、結構好きだったよ。“あなたは一人じゃない”ってキャッチ。何度も見返した。伝わるものがあったよ」

「ありがとうございます…」と小さく返すリカに、水野は冗談めかして続けた。

「俺もいい年だからさ。あれ見て、相談所に申し込んでみようかなって思ったくらいだ」

「先輩って、結婚願望あるんですか?」

「まあな。でも、どうだ?君は」

リカは少し考えてから答える。

「正直、自分が誰かと家庭を持つって、想像できないんです。一人の時間が長すぎて、誰かと一緒に暮らすイメージがわかなくて」

「でもさ、ずっと一人でいる人生が幸せとも限らないよ。そばに誰かがいてくれるって、思った以上に大事なことかもしれない」

そんな会話を交わしたそのとき、リカのスマホに再び通知が届いた。

《新しい素材が追加されました》

画面には、またも“おじさん”の新たなカットがアップされている。

その異様な状況に気づいた水野は、そっとリカを見やりながら言った。

「なあ、本当に大丈夫か?疲れが溜まってるんだろ。あんまり抱え込むなよ。何かあったら、俺に話してくれていいから」

その優しい言葉に、リカはうなずき、2人は別々の帰路についた。

自宅にも恐怖のフリー素材おじさん登場!

リカは仕事から帰宅すると、部屋着に着替え、疲れた体をソファに投げ出した。手元のノートパソコンを開き、件のフリー素材サイトを何気なく再確認しながら、独りごとのように呟いた。

「別に怒ることないでしょ…使われたって損するわけじゃないし…」

その瞬間だった。リビングの照明が突然パチッと消え、すぐにまた点灯し、まるで故障したかのように何度も点滅を繰り返す。嫌な胸騒ぎがしたリカがふと視線をやると、窓が開いていることに気づく。しっかり閉めたはずの窓が、わずかに風に揺れていた。

「え…?」

恐る恐る窓に近づき、音を立てないようにゆっくりとスライドさせて閉め、さらに厚手のカーテンを引いた。部屋は再び、じっとりとした暗がりに包まれる。

だが、胸の奥の不安が収まることはなかった。嫌な気配を感じたリカは、ためらいながらカーテンを再び開けてみる。

…そこに、いた。

ベランダに、あの“おじさん”が立っていたのだ。パソコン画面で何度も見た、料理や晩酌をしていた中年男性。無表情のまま、しかし明らかに目を見開き、こちらをじっと見つめている。

その瞬間、リカの意識はぷつりと途切れた。

──気づけば、朝日が差し込んでいた。眩しさで目を覚ましたリカは、布団の中で混乱する。昨夜の出来事は夢だったのか、それとも現実だったのか…。

そこへスマホの着信音が鳴り響く。画面には水野の名前が。

フリー素材おじさんの驚きの正体判明!

「篠崎。例の“おじさん”の正体、分かったよ」

その声のトーンがいつになく低く、重々しい。

名前は「浦部道夫(うらべ・みちお)」。年齢は50歳。かつてはシステムエンジニアとしてフリーランスで働いていたが、ある事件を起こし、数年前に世間を騒がせた人物だったという。

「彼、フリーの仕事を請けてたんだけど、急に取引先から契約を切られてさ。逆上して、その会社を襲撃しようとしたらしい」

幸いにも、警備員によってその計画は未遂に終わった。しかし、その後、浦部の姿は忽然と消え、警察も行方を追いきれず、失踪扱いになっていたという。

話を聞きながら、リカの表情はどんどん強張っていく。

「でもさ、水野さん。行方不明の人が、どうしてフリー素材サイトに…?しかも画像はどんどん更新されてるんです。そんなの、普通じゃないですよね?」

その疑問に対し、水野はしばらく沈黙した後、慎重に言葉を選んで返した。

「…リカ、本当に“昨日のこと”、見たんだよな?夢じゃなかったって、言い切れる?」

言葉に詰まるリカ。

あの夜の出来事は、現実なのか幻覚なのか。それすらも判然としない。ただ、はっきりしているのは、自分が何か得体の知れないものに、確実に巻き込まれているということだった。

不安を振り払うように、リカは再びパソコンを開き、「浦部道夫」という名前を検索。出てきたのは、かつて彼が関わった事件や、失踪当時の報道記事。

その中の一つには、こう記されていた。

──「孤独なシステム技術者、未払いトラブルを訴えるも、社会に受け入れられず失踪」

リカはその見出しを見つめながら、じわじわと胸の内に冷たいものが広がっていくのを感じていた。

恐怖のエレベーターにも登場するおじさん

エレベーターの中に入ったリカは、ためらうことなく「1階」のボタンを押した。だが、エレベーターはなぜか5階で停止する。ドアが開いても、そこには誰の姿もない。静まり返ったフロア。誰かが乗ってくる気配もなかった。

不安を胸に抱えながら、再びドアが閉まり、今度は3階で再び停止。今度こそ誰かが現れるのかと身構えるが、やはり無人。廊下を覗いても、空っぽのフロアがあるだけだった。

「なんなの…」

胸の鼓動が早まる中、リカはドアの「閉」ボタンを押す。しかし、反応しない。何度押しても、ドアが閉じず、すぐにまた開いてしまう。不自然な挙動に、彼女の手元は焦りで震え始める。

「お願い、閉まって…!」

執念で何度もボタンを押し続けると、ようやくドアがゆっくりと閉まり、エレベーターが下階へと動き出した。

安心したのも束の間、ふと背後から気配を感じる。ぎくりとしたリカがゆっくりと振り返ると──そこには、あの男。フリー素材サイトで見た、浦部ミチオの姿が、無言のまま立っていた。

絶句するリカ。

1階に着くなり、彼女は慌ててエレベーターから飛び出し、通りすがりの男性に駆け寄る。

「すみません!助けてください!おかしな男が後ろにいたんです!」

しかし背後を振り返っても、そこには誰もいない。男は怪訝そうな表情を浮かべつつ、「大丈夫ですか?」と声をかけてくるが、特に深く関わろうとはせず、そのまま立ち去ってしまう。

ひとり取り残されたリカが前方に目をやると、廊下の奥、薄暗い影の中に──再び浦部の姿。無表情のまま、じっとこちらを見つめていた。

「ねえ、一体何が目的なの!?なんで私を追いかけてくるのよ!」

叫ぶリカに、浦部は返答をしない。ただ無言で、一歩、また一歩と距離を詰めてくる。

恐怖が爆発し、リカは反射的にその場から駆け出した。夜の街をひたすら走る。振り返るのが怖い。

フリー素材おじさんの目的とは?リカの部屋に1人で潜入!?

そのとき、ポケットのスマートフォンが振動し、「新しい素材が追加されました」という通知が表示される。

通知を開いた瞬間、リカは息を呑む。

そこに映っていたのは、浦部が彼女の部屋にあるベッドに腰掛けている映像。まるで監視カメラが捉えたかのような、不気味な映像だった。

画面の中の浦部は、何かを静かに話していた。口元がゆっくりと動いている。

「…何か喋ってる?」

ゾッとしたリカは、水野に電話しようと一度はスマホを持ち上げたが──手が止まった。

自分の中で、何かが変わろうとしていた。ただ恐れているだけでは、もう駄目だと直感したのかもしれない。

フリー素材おじさん・浦部ミチオの自宅へ!そして真相が明らかに

リカは、青梅市にある浦部ミチオの旧宅へと足を運ぶ決意をした。かつての事件を調べていた記者から、その家が今も当時のまま残されていることを聞いたのだ。

移動中、リカは水野に連絡を取り、フリー素材に映る“浦部”という存在にただならぬものを感じると告げた。

「彼の画像、ただの素材とは思えないんです。きっと、利用に関して何かしらの制限があったはず。あの素材の向こうに、本物の“意思”がある気がして…」

不安げな声に、水野も心配を隠せない様子だった。リカは自分が向かう先の住所を伝えると、「何かあればすぐ行く」と水野が返した。

やがて、古びた住宅街の一角にある一軒家に辿り着いたリカは、薄暗く沈んだ建物の前で深呼吸をし、静かに扉を開けた。

「…お邪魔します」

誰もいないはずの家の中で、リカはかすかな足音すら自分のものかと疑いたくなるほど緊張しながら奥へと進んでいく。

室内は、あの素材写真で見たままの構造だった。くすんだキッチン、無機質な壁、生活感が残されたまま時が止まったような空間。

ふと気配を感じて後ろを振り向くと──キッチンの入り口に、浦部らしき人影が立っている。しかし、瞬きをした刹那、そこには誰もいなかった。

息を呑みながら他の部屋も見てまわると、素材に使われていた光景と一致していることが次々と判明する。間違いない、この家は“あの画像の舞台”だ。

リカは一つの棚に視線を落とし、開けてみる。そこには一冊の通帳があった。中を確認すると、残高はたったの53円。彼が置かれていた生活状況が、数字から痛いほど伝わってきた。

そのとき、襖の奥からわずかに音がして、ふすまの隙間から顔だけが覗いていた。

…浦部ミチオだ。

怯えつつも、リカは意を決してその部屋に足を踏み入れる。中央のテーブルには、USBメモリがポツンと置かれていた。何かのメッセージを託すかのように。

持参したノートパソコンで中身を確認すると、そこには無数の動画ファイルが保存されていた。再生すると、映し出されたのは、ひとりぼっちの浦部が記録していた“日常”だった。

「6月12日…また眠れなかった。気持ち悪い。最後に誰かと話したのは、いつだったっけ……」

うめくような独白。カメラの前で料理をする姿もあったが、手の動きはどこか重たく、表情には笑みひとつない。

別の映像では、酒を片手にこう呟いていた。

「俺みたいなやつに、価値なんてないんだ。誰とも繋がれず、ただ老いて、独りで……最期を迎えるだけなんだろうな」

リカは、自分が制作した結婚相談所のCM用チラシが床に捨てられているのを発見する。そこには、素材に使った浦部の笑顔と共に「あなたは一人じゃない」のコピーが印刷されていた。しかし、それはくしゃくしゃに潰され、無言の怒りを放っていた。

さらに再生を進めると、コロナ禍の混乱を理由に契約を打ち切られた浦部が、クライアントに必死に訴える姿もあった。

「ちゃんと払ってください…僕の仕事は、無価値じゃないんです…!」

その様子は、リカ自身が過去に体験した“契約解除の恐怖”と重なり、胸を締め付けた。

そして最後の映像──浦部が泣きながら笑い、「未払いを訴えたら暴力扱いされた。誰も話を聞いてくれなかった。俺には何の価値もない。タダみたいな存在だったんだ」と言い残し、紐を持って画面の外へと姿を消した。

「…ひどい」

リカは思わずそう呟いた。その瞬間、スマホに新たな通知が届く。

俺はただじゃない!おじさんの叫び

《新しい素材が追加されました》

そこには、叫ぶような浦部の姿が映っていた。

「俺はタダなんかじゃない!!」

ぞくりと背筋に冷気が走る。リカが恐る恐る振り返ると──すぐ後ろに浦部が立っていた。紐を握りしめたまま。

「ごめんなさい!勝手に使ってしまって…。でも…あなたは決してタダの存在じゃない!価値のない人なんかじゃない!」

リカは必死に言葉を紡ぎながら、後ずさる。

「一人なんかじゃないんです!あなたには、ちゃんと誰かが……!」

浦部は無言でリカに顔を近づける。その顔があまりにも近づいた瞬間──

「リカ!」

水野の声が響き、玄関から飛び込んできた彼の姿に、浦部の存在はふっと消えていた。

清水と一緒に家を出たリカは、浦部の目的が復讐ではなかったことを確信していた。
「彼は、恨みをぶつけに来たんじゃない。無視されたまま消された事実を、ただ知ってほしかったんだと思う」と静かに口を開いた。

浦部がかつて関わっていた会社――XYシステムは、業務委託先への報酬を一切支払わず、使い捨てのように彼を扱っていた。その実態を突き止めたリカは、「やるべきことが、ようやく分かりました」と、彼の代わりに動き出す。

やがて、複数の未払い案件が表面化し、問題の企業が不当な契約破棄を繰り返していた事実が報道される。ネットニュースで取り上げられたその記事を、リカは清水と一緒に確認していた。

リカの衝撃のラストとは?

「これで…あの人、納得してくれたかな」と呟くリカ。
あれから、浦部の姿は一度も見ていない。

すると清水がぽつりとつぶやく。
「もしかしたら、暴露したからっていうより……君が彼の“声”をちゃんと聞いたからじゃないか。“一人じゃない”って言葉、ちゃんと届いたんだと思う」

リカは微笑みながら「そうだったら、嬉しいです」と答える。

そして、少し照れくさそうな表情を浮かべながら清水が切り出した。
「今回の件で、俺もそろそろ独り身やめようかなって思った。…篠崎、あのさ…」

何かを言いかけたその瞬間、リカのスマホに通知が鳴った。

「あ、打ち合わせ……忘れてた!」

タイミングを逃し、慌てて立ち上がるリカは、その場を後にする。
エレベーターへと急ぐ足取りで乗り込もうとしたその時、不意に背後から誰かにそっと抱きしめられる。

清水だと思ったリカは笑顔で振り向いたが――

そこにいたのは、にやりと口元を歪めた浦部だった。

…それから2日が経過。

清水は、音信不通のリカの安否を案じ、上司に「このままじゃダメだ、警察に行きます」と申し出ていた。

その頃、オフィスでは何気なくフリー素材の写真をチェックしていた若手社員たちが、一枚の画像を発見する。

それは、薄暗い部屋の中で浦部とリカがテーブル越しに向かい合い、湯気の立つお茶を飲んでいる写真だった。

浦部は柔らかく笑っているが、リカの顔には明らかな違和感があった。微笑んではいるものの、どこか無理をしているように見え、その瞳は…助けを求めているかのようだった。

「フリー」のオチ考察!リカもおじさんも亡くなっている?

そもそもおじさんは亡くなっている?

なんとも衝撃的な結末を迎えた「フリー」。
まさかリカ自身が“素材の一部”となってしまうとは――最後の一枚の写真には、見る者の背筋を凍らせる不気味さが漂っていました。

印象的だったのは、“おじさん”の正体についての謎。

すでにこの世の存在ではない可能性が高く、劇中に登場する“縄”の描写からも、自ら命を絶った人物なのでは?と推測できます。

彼がリカの前に現れた理由についても、単に企業への報復や告発を目的としていたというより、“孤独”に苛まれた心の叫びのように思えてなりません。

リカと浦部――二人に共通していたのは、「誰からも顧みられない働き手」として社会に見捨てられた存在であること。
もしかすると、浦部はリカに自分の過去を重ね合わせ、孤独を共有してくれる“仲間”だと思って近づいていたのかもしれません。

恋の予感が浦部が邪魔をしてリカを自分と同じ境遇に!?

物語の終盤では、リカが先輩の清水とわずかながら心の距離を縮めかけます。
しかし、その気配を感じた浦部は、それを妨げるかのように再びリカを“自分の世界”へと引き戻してしまいます。

考えてみれば、リカがあのまま誰にも心を開かず、ずっと孤独を抱え続けていたら、浦部の“仲間”になることもなかったのではないか――そんな想像も膨らみます。

つまり、リカが最終的に「フリー素材」として取り込まれてしまったのは、彼女の孤立した心が呼び寄せた、必然的な“結末”だったのかもしれません。

その意味で、この物語は単なるホラーではなく、“人とのつながり”を失ったときの虚無感や社会の冷たさを鋭く描き出した、皮肉と哀しみに満ちた作品と言えるでしょう。

感想・反響は怖いし後味が悪い終わり方!

SNSの反響!

怖いし後味が悪い終わり方!

ここ最近、あまり怖いエピソードが多くないと話題になっていた「世にも奇妙な物語」ですが、十分視聴者に恐怖を与えてくれたエピソードだったと思います。

しかもフリーおじさんの境遇がリアルで、実際にありそうだからこそ、怖いと思う展開でした。

リカが幸せになりそうな展開を許せなくて、フリー素材の世界に引き込んでしまったラストは、後味が悪くて、更に恐怖を引き立てる終わり方だったと思います。

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