どんど晴れ 旅館「加賀美屋」のロケ地は盛岡?モデルは実在する?

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BSで再放送中の朝ドラ「どんど晴れ」の舞台となっている老舗旅館・加賀美屋は実在するのか?モデルとなった旅館や実際のロケ地が気になると思います。

この記事では「どんど晴れ」の旅館・加賀美屋がどのような設定で描かれたのかをふまえつつ、モデルとされる実在の建物やさらにはロケ地・撮影場所はどこなのか?盛岡なのか?ご紹介していきます。

目次

どんど晴れ 旅館「加賀美屋」のモデルは実在する?

「加賀美屋って本当にあるの?」と気になった方、ご安心ください。まず最初に結論をお伝えします。「加賀美屋は実在しません」。ドラマに登場する旅館「加賀美屋」は、完全にフィクション上の施設として描かれています。

とはいえ、「架空の旅館」と言ってしまうには、あまりにリアルな描写が随所に散りばめられていますよね。それもそのはずで、実際にはモデルとされる旅館や建物がいくつか存在しています。

そして撮影自体も実在する場所で行われているため、視聴者が「実在する旅館では?」と感じるのは自然なことです。

次の項目では、加賀美屋がどんな設定で描かれていたのかを具体的にご紹介します。

加賀美屋は架空の旅館、でもモデルは存在した!

「加賀美屋」はNHK連続テレビ小説『どんど晴れ』の中心舞台として登場します。作品内では岩手県盛岡市に180年の歴史を持つ老舗旅館として描かれており、ドラマ全体を通して重要なシーンのほとんどがこの旅館内で展開されます。

実際に、加賀美屋のモデルとして言及されているのは、岩手県盛岡市を中心とした複数の施設です。

具体的には以下のような場所が挙げられています。

モデル候補地 特徴
大清水多賀本店 盛岡市にあった老舗料亭。創業1872年。2013年閉業
三島屋旅館 宮沢賢治が宿泊した記録あり。現在は内科医院に転用
南昌荘 明治期の邸宅。加賀美屋の女将の部屋のモデルと公言されている

これらの施設が持つ歴史や建築様式が、ドラマ制作において重要な参考資料となっていたことは間違いありません。

ドラマ内で描かれる旅館の設定・規模・歴史とは?

ドラマ内での加賀美屋は、格式と伝統を重んじる老舗旅館として描かれています。特に女将制度の厳しさや、家業を継ぐ重みなど、旅館という場が持つ独特の価値観が丁寧に描写されている点が特徴です。

旅館の規模としては、旅館内に広い庭園や露天風呂、会議室や大広間を備えており、中規模から大規模の高級旅館という位置づけです。建物は木造和風建築を基調とし、内装や調度品には伝統的な日本文化が色濃く反映されています。

設定上では180年の歴史を持ち、代々女将が継承されてきた家族経営の旅館という設定です。これは、実際の「大清水多賀本店」や「三島屋旅館」といったモデル候補地と重なる部分も多く、視聴者にリアルな印象を与えています。

また、ヒロイン・夏美が「洋菓子店の娘から女将見習いになる」というストーリー展開により、旅館の内部構造や仕事の流れまでが非常に詳しく描かれました。このリアルさが、「加賀美屋=実在する旅館なのでは?」という声を生む理由にもつながっています。

加賀美屋のモデルとだと思われる場所一覧

「モデルはない」と一言で済ませられないのが『どんど晴れ』の奥深さです。

実際には、いくつかの実在施設が加賀美屋のモデルとして考察されており、それぞれにユニークな背景があります。

大清水多賀本店|かつて盛岡に存在した老舗料亭

「大清水多賀本店」は、1872年に盛岡で創業された歴史ある料亭で、結婚式や宴会などにも利用されてきました。残念ながら、2013年に閉業していますが、その佇まいや建物構造がドラマに登場する加賀美屋と似ているという声が多く上がっています。

以下のネット記事でも「モデル」であると明言されています。

引用元:引用サイト

所在地:岩手県盛岡市清水町12-10(現在はマンションが建っています)


跡地には「プレミスト大清水邸苑」という高層住宅が建設されており、当時の建物は現存していません。

なお、大清水多賀の味は、盛岡市内にある「割烹酒場TAGA」や「食彩和膳TAGA」が継承していると言われています。

三島屋旅館|宮沢賢治が宿泊した記録のある格式宿

「三島屋旅館」は、かつて盛岡市紺屋町に存在した由緒ある旅館です。宮沢賢治が中学受験の際に宿泊したという記録が残っており、その格式の高さが知られていました。

現在は「三島内科医院」に転用されており、旅館としての営業はしていませんが、外観には当時の面影が残っています。所在地は以下の通りです。

所在地:岩手県盛岡市紺屋町1-34

加賀美屋の中で、柾樹が「宮沢賢治も泊まったことがあるんだ」と語るシーンが登場しますが、そのセリフがこの三島屋旅館のエピソードを意識したものと考えられています。

南昌荘|女将の部屋の参考にもなった名邸宅

「南昌荘(なんしょうそう)」は、1885年に建てられた明治時代の邸宅で、盛岡市の景観重要建造物にも指定されています。加賀美屋の「大女将・カツノの部屋」のモデルとして公式に紹介されている場所でもあります。

現在も一般公開されており、観光客が内部を見学することが可能です。建物と庭園が一体となった美しい景観は、加賀美屋の雰囲気と重なる部分が多くあります。

所在地:盛岡市清水町13-46
入館料:大人400円/小中学生200円
開館時間:10:00〜17:00(夏季)

見学の際は駐車場の案内や開館日を事前に確認しておくのがおすすめです。

なぜ複数のモデルがあるのか?制作視点から考察

加賀美屋のモデルが1か所に絞られないのは、ドラマ制作において複数の参考資料を組み合わせて構築されているからです。

例えば、

  • 建物の外観は「南昌荘」、
  • 旅館としての歴史や背景は「大清水多賀本店」、
  • 文化的な重みやエピソードは「三島屋旅館」、
    といった具合に、それぞれの特色を取り入れています。

これは、ドラマにより奥行きとリアリティを持たせるための制作手法としてよく用いられます。視聴者が違和感なく物語に入り込めるよう、あえて1つに絞らずに“いいとこ取り”をしているというわけです。

その結果、加賀美屋という旅館は、架空でありながらも「どこかにありそう」「行ってみたい」と思わせる魅力を持った場所として完成されているのでは?と思われます

旅館「加賀美屋」のロケ地・撮影場所は盛岡?

「加賀美屋の空気感を、実際に味わってみたい」と感じた方には、ロケ地やモデル地をめぐる“体感型の旅”がおすすめです。実際のロケ地・撮影場所や、女将の部屋の参考になった邸宅、さらには露天風呂のロケ地まで、加賀美屋の雰囲気を感じられるスポットは複数存在します。

本章では、「どこに行けば加賀美屋気分を味わえるのか」を、具体的な施設名やアクセス情報とともにご紹介します。

実際のロケ地・撮影場所は盛岡?「蕉雨園(しょううえん)」

加賀美屋のロケ地ですが、舞台は盛岡なので、撮影は盛岡であると思ったのですが、意外にも違っていました。

なんと東京にある「蕉雨園」が撮影場所でした。

住所:東京都文京区関口2-11-17

関口芭蕉庵のすぐ北側に位置し、明治時代の政治家で維新の立役者でもあった田中光顕伯爵によって1897年に建てられた邸宅です。

敷地面積はおよそ6000坪と非常に広く、美しい日本庭園が整備されており、かつてはドラマの撮影場所としても活用されてきました。

現在は講談社グループの管理下にあり、イベントなどに使われることはあるものの、一般公開はされていません

ただし、建物の外観は道路から確認可能で、歴史ある邸宅の佇まいを外から楽しむことができます。

加賀美屋気分が味わえる露天風呂の撮影場所の温泉旅館・庭園の楽しみ方

加賀美屋の空気感を実際に感じたいなら、「南昌荘」と「愛真館」が外せません。
どちらも加賀美屋の“世界観”に深く関わっており、訪れることでドラマの中に入り込んだような気持ちになります。

おすすめ体感スポット一覧:

施設名 加賀美屋との関係 魅力のポイント
南昌荘(盛岡市) 女将の部屋のモデルとして使用 明治期建築の趣ある邸宅と日本庭園
愛真館(盛岡つなぎ温泉) 露天風呂シーンのロケ地 縄文モチーフの広々とした庭園露天風呂

どちらも観光客向けに開放されており、南昌荘では庭園を眺めながら季節を楽しむことができます。愛真館では、ストーンサークルを模した露天風呂に浸かりながら、ドラマの世界観にひたることが可能です。

南昌荘の公開日やアクセス、観光ルートのヒント

南昌荘は1885年に建てられた歴史的な邸宅で、盛岡市の保護庭園・景観重要建造物に指定されています。大女将・カツノの部屋のモデルとして知られ、内部の造りや調度品からはドラマの雰囲気をそのまま感じ取ることができます。

南昌荘 基本情報:

項目 内容
所在地 岩手県盛岡市清水町13-46
入館料 大人400円、小中学生200円
開館時間 夏季(4月〜11月):10:00〜17:00
冬季時間 冬季(12月〜3月):10:00〜16:00
定休日 月曜・火曜・年末年始
駐車場 敷地内に10台分あり(無料)

観光ルートのおすすめ:

  • 盛岡駅からバスで約20分「清水町」下車、徒歩約5分
  • 同じ清水町には「大清水多賀本店」の跡地もあるので併せて訪問可能
  • 秋には紅葉ライトアップも開催され、幻想的な空間になります

旅館の中に実際に入ることはできませんが、南昌荘の空間を体感することで、ドラマに出てくる加賀美屋の空気を感じることができます。

愛真館の日帰り入浴&露天風呂の体験情報

盛岡つなぎ温泉にある「愛真館(あいしんかん)」は、加賀美屋の露天風呂シーンのロケ地として使用されました。


ここで登場したのが、「庭園縄文露天風呂 ストーンサークルの湯」です。縄文時代の遺跡をモチーフにしたユニークな設計で、ドラマの中の“癒し”のシーンそのままの雰囲気を楽しめます。

愛真館 基本情報:

項目 内容
所在地 岩手県盛岡市繋字塗沢40-4
TEL 019-689-2111
営業時間 10:00〜21:00(日帰り入浴)
入浴料金(平日) 大人1,200円、子供600円(すべて税込)
入浴料金(土日祝) 大人1,400円、子供600円(すべて税込)
特徴 18種類のお風呂、ストーンサークルの庭園露天風呂など

露天風呂からは四季折々の自然が楽しめ、温泉の泉質はアルカリ性(pH9.1)で肌がすべすべになると評判です。

ロケ地巡りのついでに心も体もリフレッシュできる、絶好のスポットです。

加賀美屋の世界観を支えた「建築・美術」へのこだわり

『どんど晴れ』の魅力のひとつは、建物や内装のリアルさです。視覚的な情報が、加賀美屋という旅館の存在感を高めています。実在しないはずの旅館が、あたかもどこかに本当に存在していそうに感じるのは、制作陣による「美術と建築」への緻密なこだわりがあってこそです。

時代を感じさせる内装・庭園デザインの魅力

加賀美屋の建物には、江戸時代から続く老舗旅館らしい趣が表現されています。木造建築、畳敷きの大広間、障子や欄間に施された細やかな細工など、どこを見ても伝統的な和の美が溢れています。

庭園についても、石灯籠・池・飛び石・四季の植栽といった、和風庭園の王道を踏襲しながら、ヒロイン夏美の成長に重ね合わせるように、季節感と物語性を演出しています。

視覚的な美しさだけでなく、旅館という空間に流れる“時間の重み”をも表現しており、観る者の記憶に残る構成になっています。

女将の部屋や帳場の演出美術に注目

加賀美屋の中で特に印象的なのが、「女将の部屋」と「帳場(フロント)」のシーンです。
大女将カツノの部屋には、南昌荘を参考にした重厚な和室が登場し、格式ある老舗の女将らしい雰囲気が漂っています。

また、帳場では、宿帳や筆、帳場台、番頭とのやり取りなど、実際の旅館業務を想起させる小道具が巧みに配置されていました。

こうした細かな演出が「本物感」を醸し出し、加賀美屋のリアリティを強化しています。

まとめ|「どんど晴れ」の加賀美屋は“実在しないのにリアル”

架空と現実を絶妙に混ぜた加賀美屋の魅力

加賀美屋は架空の旅館でありながら、モデルとなった複数の場所、そしてリアルなロケ地によって、観る人に「実在する旅館かもしれない」と思わせる説得力があります。

旅館そのものの雰囲気は、盛岡市の南昌荘や大清水多賀本店といった歴史ある建物に重なりますし、露天風呂シーンの演出はつなぎ温泉の愛真館で実際に撮影されました。

モデルやロケ地から見えてくる制作チームのこだわり

撮影チームは、1つのモデルに依存するのではなく、複数の施設の特徴を組み合わせることで、唯一無二の「加賀美屋」を生み出しました。その工夫により、物語とロケーションの親和性が高まり、視聴者はより深くドラマの世界に入り込むことができたのです。

現地に足を運んでみると、映像の裏に込められた作り手たちの情熱が感じ取れるはずです。ロケ地巡りを通じて、『どんど晴れ』の世界をもう一度、体感してみてはいかがでしょうか。

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