ザロイヤルファミリー最終回ネタバレを原作から!有馬記念でどうなる?

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競馬界を舞台に、家族や夢の“継承”を描いた妻夫木聡さん主演のTBS日曜劇場ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』が話題を呼んでいますが最終回のネタバレとは?原作は有馬記念でどうなるのか?優勝する?

本記事では「ザロイヤルファミリー」の原作や脚本家の背景、全キャスト出演者の紹介、物語のあらすじや見どころ、さらには最終回結末までのネタバレ解説までを詳しくご紹介していきます。

目次

【最新追記】ザロイヤルファミリー最終回ネタバレ予想!有馬記念はどうなる?

ついに最終回を迎えることになった「ザロイヤルファミリー」。予告をご紹介します!

ロイヤルファミリーは、失明という絶望の淵から奇跡の復活を遂げた。

だが、栗須(妻夫木聡)と耕一(目黒蓮)が夢見続けた“有馬記念の舞台”に立つためには、重賞レースでの勝利という、険しく厳しい条件が立ちはだかる。

その一方で、展之(中川大志)のソーパーフェクトが圧倒的な快進撃を続けていた。クラシック三冠を制し、まさに“時代の覇者”として、有馬記念の最有力候補に名乗りを上げていた。

それぞれの想いを胸にチームロイヤルは決起集会を開き、結束を確かめ合う。その場で耕一は静かに、しかし揺るぎない覚悟を口にする・・・。

耕造(佐藤浩市)と出会い、GⅠ制覇を夢見て歩み始めた栗須。

数え切れぬ挫折の先に、ついに──運命の扉が開く!

引用元:公式サイト

9話では騎手の翔平が落馬でスランプ!そしてファミリーが―失明の危機!

9話ではファミリーに乗った翔平が落馬という衝撃の展開が。翔平は全治数か月の怪我で復帰したものの、スランプから立ち直れませんでした。

一方、療養中のファミリーは、新たに失明の危機が。しかしフランスから名医を呼び寄せて角膜手術をしたことから無事に目の治療が成功!

以下の記事では市川実日子さん演じる獣医師についてご紹介しています。

ロイヤルファミリー獣医師の沢渡有希のモデルや原作ネタバレは?

翔平もスランプを脱してついに、ファミリーと翔平の2人が最後の有馬記念に挑むことになる展開。

しかしファミリーの前には絶好調の椎名の息子・椎名展之の馬・ソーパーフェクトが立ちはだかるのでした。以下の記事ではソーパーフェクトについてご紹介しています。

ソーパーフェクトの戦績や馬とは?血統や原作ネタバレ【ロイヤルファミリー】

最終回の有馬記念はどうなる?

やはり最終回の見どころは、有馬記念のレースでファミリーはどうなるのか?勝利できるのか?と言うところだと思います。

ファミリーの前に立ちはだかるのは、父親のライバルでもあった椎名の馬。そして椎名の息子の展之の馬・ソーパーフェクト。

以降では、原作のネタバレをご紹介しているので、知りたい人はチェックしてみてください!

『ザ・ロイヤルファミリー』原作・脚本家・主題歌の全情報まとめ

以下の記事では、最終回の放送日が判明しましたので、ご紹介しています!

ザロイヤルファミリー最終回はいつ?全何話までが判明!

2025年秋のTBS日曜劇場として注目を集めている『ザ・ロイヤルファミリー』。原作、脚本、主題歌といった制作の核をなす情報からドラマを紐解くことで、その魅力がより鮮明になります。物語のベースとなる原作の背景や、脚本家のこだわり、そして視聴者の心を震わせる主題歌の情報まで、深掘りしてご紹介します。

 原作は早見和真の傑作小説!出版時期や受賞歴も紹介

原作は、数々のヒット作を生み出してきた小説家・早見和真さんの長編小説『ザ・ロイヤルファミリー』です。

この作品は2017年1月から2018年9月まで『小説新潮』に連載され、2019年10月に新潮社から単行本として刊行されました。

特筆すべきは、受賞歴の数々です。

プロジェクト コンテンツ
著者 早見和真
出版社 新潮社
単行本発売日 2019年10月30日
掲載雑誌 『小説新潮』2017年1月~2018年9月
主な受賞歴 ・第33回 山本周五郎賞

・2019年度 JRA賞馬事文化賞

競馬を題材にしながらも、テーマの中心は「親子の継承」と「夢への挑戦」。馬主一家の20年を描いた重厚な人間ドラマは、競馬ファンだけでなく幅広い読者層から支持され、涙なしには読めない感動作として話題を呼びました。

 脚本は喜安浩平|原作との違いや演出の工夫は?

ドラマ版『ザ・ロイヤルファミリー』の脚本を手がけるのは、演出家・声優としてもマルチに活躍する喜安浩平さんです。

1975年愛媛県出身で、2000年に劇団「ブルドッキングヘッドロック」を旗揚げし、以降も舞台やテレビドラマ、アニメなどで脚本を手掛けてきました。

【喜安浩平さんの代表作】

  • 『村井の恋』
  • 『DORONJO / ドロンジョ』
  • 『風が強く吹いている』(アニメ)
  • 『マイホームヒーロー』(アニメ)
  • 『95』(早見和真原作作品)

ドラマでは人物の心理描写にさらに深みを加え、視聴者が「継承とは何か」「家族とは何か」を自然と考えさせられるような構成になっているのでは?と思います。また、JRA(日本中央競馬会)全面協力のもと、実際の競馬場やトレーニングセンターで撮影された臨場感ある映像演出も大きな見どころです。

特に山王耕造(佐藤浩市)と栗須栄治(妻夫木聡)の師弟関係は、喜安さんの脚本によってよりドラマティックに仕上がっています。

 主題歌は玉置浩二『ファンファーレ』|歌詞の意味や発売日まとめ

主題歌を担当するのは、日本音楽界のレジェンド・玉置浩二さん。書き下ろし楽曲『ファンファーレ』は、北海道出身で馬に親しみのある玉置さんが、自身の原風景を投影して作った渾身の一曲です。


【『ファンファーレ』基本情報】

プロジェクト コンテンツ
タイトル ファンファーレ
アーティスト 玉置浩二
発売日 2025年11月5日(CD発売)
先行配信 2025年10月13日(ドラマ初回翌日)
特典 初回購入特典:ポストカード付き
収録内容 「ファンファーレ」+インスト+ライブ音源2曲

歌詞の中には「ただ真っ直ぐに生きる」「勝ち負けよりも大切なものがある」といったメッセージが込められており、ドラマのストーリーとリンクする内容です。特に、家族や競走馬にまっすぐ向き合う登場人物たちの姿と重なり、視聴者の胸に深く響く応援歌となっています。

玉置さん自身も「この曲を聴いてくれた皆さんの人生にファンファーレが鳴ることを願っている」と語っており、まさに『ザ・ロイヤルファミリー』にふさわしい主題歌と言えるでしょう。

ザロイヤルファミリー最終回ネタバレを原作から!有馬記念で優勝する?

以降では、原作小説から最終回結末までネタバレをご紹介します。

栗須栄治と豪快な馬主・山王耕造との出会い

「絶対に、俺を裏切るな」
その言葉が、すべての始まりだった。

栗須栄治は、亡き父と同じ税理士として働いていたが、心の奥には拭えない虚無感を抱えていた。父の背中を追って歩んできた道だったはずなのに、自分が果たしたかった「支える」という使命は、間に合わなかった。

そんな折、偶然のように手にした万馬券が、彼の人生の歯車を大きく動かす。大学時代の友人を介して出会ったのは、豪放磊落でどこか常軌を逸した男――人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」の創業者・山王耕造だった。

馬主・山王耕造のモデルについては、以下の記事でご紹介しています。

山王耕造のモデルは実在の馬主?メイショウ・松本オーナーなど共通点は?

初対面で圧倒された栄治は、気がつけば山王の手のひらで転がされ、彼の会社へと招かれることに。最初は経理部で淡々と働いていたが、ある事件をきっかけに、山王の直属の秘書へと抜擢される。それはただの事務仕事ではなかった。山王の“夢”と“野心”を最前線で共に背負う覚悟が求められた。

山王の情熱の矛先は「競馬」だった。会社の資金、家族の反対、世間の目――何もかもを押しのけ、彼は「ロイヤル」の名を冠する競走馬で頂点、有馬記念制覇を狙っていた。

栄治は、いつしか父を重ねるように山王に尽くし始める。馬の知識もゼロだった彼が、次第にレース、調教、血統の奥深さに引き込まれていった。

ロイヤルホープとの出会いと山王耕造の受難

そんなある日、かつての恋人・野崎加奈子から一本の連絡が入る。破綻寸前の実家「ノザキファーム」を救うため、彼女は競走馬の買い手を探していた。

ノザキファームについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。

ノザキファームのモデルはロケ地とは?原作ネタバレも

山王に紹介された「ロイヤルホープ」という一頭の仔馬。これが、すべてを変えていく存在となる。

ロイヤルホープ購入の詳しいネタバレは以下の記事でご紹介しています。

ロイヤルホープ役の馬とモデルとは?戦績や血統・騎手についても

加奈子の存在、若き騎手・佐木、信頼できる調教師・広中のサポートのもと、ロイヤルホープは名馬への階段を駆け上がる。

しかし、順風満帆な日々は続かない。山王耕造の前には、競馬会でも注目の馬主・椎名善弘が立ちはだかります。そして家族との確執、企業のスキャンダル、そして山王の秘められた“もう一つの家族・・・隠し子”の存在が、次々と明らかになる。

そしてついに、山王の病が発覚。残された時間が少ないことを知った彼は、最愛の馬・ロイヤルホープにすべてを託す。有馬記念のレースを最後に、引退を決断する。

ゴールラインを越えたロイヤルホープは2位。山王が願い続けた「有馬記念制覇」は、彼の手では届かなかった。

山王の死後、物語は第2章へと進む。

息子・中条耕一が馬を継承!そして有馬記念で優勝する?

現れたのは、彼が愛したもう一人の“息子”、中条耕一。競馬の世界に縁もゆかりもなかった青年が、父の遺志を受け継ぎ、3頭の馬を引き継ぐ決意をする。

同じように耕造のライバルである椎名も息子の展之が馬主デビューをするのでした。

耕一は山王とはまったく異なるスタイルで馬主としての道を歩む。「勝ち」ではなく「馬の生涯」を考える新たな視点。その誠実さは、時に理解されず、周囲との衝突を生むが、彼の信念はぶれなかった。

そんな彼のもとに、ロイヤルホープの子である「ロイヤルファミリー」が誕生する。初戦で鮮烈な勝利を飾ったが、怪我や不調に悩まされ、栄光からは遠ざかっていく。苦しむ耕一を、今度は栗須が支える番だった。

やがて耕一は、加奈子の息子・翔平を騎手に指名し、血の繋がらない“家族”を集めた夢のチームを作り上げていく。

そんな中、耕一は、ロイヤルファミリーの引退を決意。有馬記念を最後に引退をすると固い決意を固めます。周囲がどんなに説得しても、引退の決意を変えない耕一。

しかし、栄光のゴールは簡単には訪れない。有馬記念でのラストレース、ロイヤルファミリーは名門の後継馬と接戦を繰り広げ、わずかの差で敗北。2位でいた。

有馬記念で一位を獲得したのは、息子の展之ではなく父親の椎名善弘の馬でした。

耕一は馬の引退を決断していたものの、有馬記念のレースを見て、まだ辞めたくないと本音を栗須に語ります。

翌年――
ロイヤルファミリーは日本のG1レースを次々と制し、ついに、有馬記念で1位に輝く。

父が果たせなかった夢を、息子が、そして“家族”が叶えた瞬間だった。

ちなみに、小説で描かれたレースは有馬記念で2位をとったものだけ。

最終的に有馬記念で1位に輝いたことは、最後のページのロイヤルファミリーの戦績表で読者がわかる仕組みになっていました。

なので、ドラマでどのレースまで描かれるのか?注目です。

✨この物語が描くもの

  • 夢を背負うことの苦しさと希望

  • 家族とは血か、それとも信頼か

  • 勝利よりも大切なものを守る勇気

『ザ・ロイヤルファミリー』は、競馬という壮大なフィールドを舞台に、二世代にわたる“人間と馬の物語”を描ききった感動作です。

 

『ザ・ロイヤルファミリー』ドラマキャスト一覧|

『ザ・ロイヤルファミリー』の魅力は、何といっても実力派俳優たちによる熱演です。重厚な人間ドラマと複雑な人間関係を表現するためには、深みのある演技が不可欠。その点、今回のキャスティングは“全員が主役級”と言っても過言ではありません。

ここでは、主要キャストの配役と、彼らが担う人物関係について詳しく解説します。

妻夫木聡・佐藤浩市ほか豪華キャストを役柄ごとに解説

下記に主要キャストと役柄をまとめました。

俳優名 役名 キャラクターの特徴
妻夫木聡 栗須栄治 元税理士。山王の秘書として競馬業界へ。物語の語り部的存在
佐藤浩市 山王耕造 ロイヤルヒューマン社長。競馬に人生を賭ける破天荒な馬主
松本若菜 野崎加奈子 栗須の元恋人。実家の牧場を継ぎ、息子を支えるシングルマザー
小泉孝太郎 山王優太郎 耕造の息子。経営合理主義で父と対立する
黒木瞳 山王京子 耕造の妻。家庭と競馬事業のバランスに苦悩
沢村一樹 椎名善弘 山王のライバル馬主。冷静で戦略家
高杉真宙 佐木隆二郎 若手騎手。破天荒な走りでチームを牽引
安藤政信 広中博 厳格な調教師。耕造を支える職人肌の男

どの俳優も配役にピタリとはまり、作品に深みを与えています。

 主人公・栗須栄治と山王耕造の関係性に注目

ドラマの中心にあるのは、栗須栄治と山王耕造の“父と子のような関係”です。

  • 栗須は、亡き父を支えきれなかった後悔から、耕造に自らを重ねるようになります。
  • 山王もまた、家族との関係に破綻を抱え、血縁を超えた絆を栗須に見出していきます。

この“血のつながらない親子”のような関係が、視聴者の心を強く打ちます。

 山王家・野崎家・椎名家など複雑な家族構成を整理

ドラマでは3つの家系が物語に深く関わってきます。以下のように整理すると理解がスムーズです。

家系 キーパーソン 関係性・特徴
山王家 耕造・優太郎・京子 競馬にすべてを賭ける父、反発する息子、支える母
野崎家 加奈子・翔平 栗須の元恋人とその息子。競馬と家庭の再生
椎名家 善弘・椎名の息子 山王の宿敵。次世代への継承がテーマ

この複雑な人間関係が、物語に深みを加えています。

『ザ・ロイヤルファミリー』あらすじ&ネタバレ全話まとめ

1話あらすじネタバレ

栗須栄治(妻夫木聡)は大手税理士事務所に勤務しているが、あることをきっかけに税理士としての挫折を味わい希望を見出せなくなってしまっていた。そんなときにロイヤルヒューマン社から競馬事業部の実態調査を依頼される。

ロイヤルヒューマン社は山王耕造(佐藤浩市)が一代で築き上げた人材派遣会社だが、しかし、耕造が推し進める競馬事業部は赤字続きで、それをよく思わない耕造の息子で人事統括部長の優太郎(小泉孝太郎)が、競馬事業部撤廃をもくろみ調査を依頼してきたのだった。
一方で、耕造の妻・京子(黒木瞳)も競馬事業を毛嫌いしていた。

栗須は耕造に会いに指定してきた北海道のセリ会場へ赴くが、早速遅刻してしまう。その時、会場では耕造がどうしても手に入れたかった新馬を、ライバル馬主の椎名善弘(沢村一樹)が耕造を負かし競り落としていた。初めて見たセリの光景に唖然とする栗須を横目に、耕造は遅刻を叱責するも、その後の馬主業務につき合わせ、所有するある一頭の愛馬を紹介する。栗須はこれまで競馬とは縁のない生活だったので驚くことばかり。さらに、今は北海道で実家のファームを手伝う元恋人・野崎加奈子(松本若菜)と思わぬ再会も果たす。

調査を終え、予定通り競馬事業部撤廃のための報告を行った栗須だが、あることが気になり加奈子に連絡すると、競走馬の世界の現実を聞きショックを受ける。

そんな耕造や加奈子の馬への熱い思いが、税理士の仕事への向き合い方に悩んでいた栗須の心を突き動かす。そして再び北海道へ。税理士として、人として悩み抜いた末に出した答えとは……栗須の新たな挑戦が始まる――。

引用元 公式サイト

日本屈指の人材派遣企業「ロイヤルヒューマン」で、人事の中枢を担う山王優太郎(小泉孝太郎)は、父であり創業者でもある耕造(佐藤浩市)に対して、ある不信感を募らせていました。その原因は、長年赤字が続く“競馬事業部”。社内では半ばタブー視されていたこの部門の実態を明らかにすべく、優太郎は外部の税理士・栗須栄治(妻夫木聡)に内部調査を依頼します。

栗須がまず向かったのは、耕造が競走馬を買い付けるために訪れていた北海道の競り市。競馬には全く縁のなかった栗須にとって、広大な牧場や生き物を取り扱う真剣な空気は、すべてが新鮮でした。耕造からは初対面とは思えないほど厳しい態度を取られながらも、彼の馬への情熱と覚悟を肌で感じ取っていきます。

そんな中、現地で思わぬ再会が訪れます。かつて心を通わせた女性・加奈子(松本若菜)が、実家の牧場を手伝いながら、競走馬の育成に関わっていたのです。彼女との再会が、栗須に競馬の裏側――美しさと過酷さが共存する世界――を知るきっかけになります。

調査を進める中で、栗須は帳簿の異常に気づきます。競馬部門の経費には、通常では考えられない使途不明な項目が並び、経営の透明性に疑問を抱くように。しかし、真実を追求する中で彼が辿り着いたのは、耕造本人ではなく、信頼を寄せていた側近による横領でした。

報告書の内容を訂正し、経営会議の場で事実を明かした栗須。その行動が耕造の心を動かし、経営再建に向けた大きな舵取りが始まります。競馬事業だけでなく、他の副業部門に対しても改革のメスが入れられ、会社は新たな方針を模索することに。

一方、栗須はこの出来事を通じて、自分の仕事の意義を見つめ直します。亡き父が残した「人のために働け」という教えが、競馬という世界を通じてようやく自分の中で形を持ち始めたのです。

エピソードのラストでは、栗須が耕造に招かれて訪れた競馬場で、かつて調査の対象だった馬の走る姿を見届けます。惜しくも勝利は逃したものの、その馬に関わった人々からの感謝の言葉に、栗須の心は大きく揺さぶられました。

そして耕造からの静かな一言――「俺のところに来ないか?」という誘いが、栗須の人生に新たな幕を開けることになります。

2話あらすじネタバレ

耕造(佐藤浩市)に誘われてロイヤルヒューマンに入社した栗須(妻夫木聡)は、早速、競馬事業部の専任秘書の命を受けるが、競馬を嫌う耕造の妻・京子(黒木瞳)の対応も仕事の一つだった。

ある日、優太郎(小泉孝太郎)は若手社員からの不満を理由に、今年中に中央競馬で1勝できなければ競馬事業部を撤廃するよう父である耕造に迫る。それを受け入れてしまった耕造は、最も戦力になりそうなロイヤルファイトを勝たせるため、栗須を連れて美浦トレーニングセンターへ。しかし、耕造の強引さが調教師・田所の反発を買い決別。栗須は耕造に指示され、すぐに新たな調教師探しに奔走するはめになってしまった。

そんな折、生産馬のレースで東京に来ていた加奈子(松本若菜)と会った栗須は、広中(安藤政信)という優秀な調教師がいると聞き、彼の厩舎を訪ねるが・・・!

引用元 公式サイト

栗須(妻夫木聡)は山王耕造(佐藤浩市)からの誘いを受けて、ロイヤルヒューマンに加わる。配属先は競馬事業部で、彼はそこで専属秘書としての役割を任されることになった。また、馬嫌いで知られる耕造の妻・京子(黒木瞳)への対応も、彼の業務の一部に含まれていた。加えて、息子の優太郎(小泉孝太郎)や百合子(関水渚)も、耕造と競馬への思い入れには距離を置いていた。

ある日、京子は栗須を個別に呼び出し、飲食部門への異動という新たな提案をする。条件は破格の報酬を含むもので、非常に魅力的な内容だった。

その一方で、優太郎は父に対し、「年内に中央競馬で勝利を収めなければ、競馬事業部を解体すべき」と強く迫る。耕造はこの提案に乗り、勝負に出ることを決めたが、自身の強引な手法が裏目に出て、調教師・田所との関係に亀裂が生じてしまう。その結果、栗須は急遽、新たな調教師を探す役を担うことに。だが、耕造の評判が災いし、どの調教師も馬の受け入れを拒否。イザーニャとファイトの2頭は、調教すら行えないまま宙に浮いた状態となる。

そんな折、東京でのレースに帯同していた加奈子(松本若菜)から、実力派調教師・広中(安藤政信)の名を聞いた栗須は、資料を携え直接訪ねる。ところが広中は詳細を聞くことなく、「返事は追って」とだけ告げ、栗須をその場から帰してしまった。

後に資料を読み込んだ広中は、2頭をペアで引き受ける意志を示す。ただし、受け入れには条件を伴い、その内容を耕造に提示する。だが耕造はその条件に納得できず、提案を退けた。広中は再び栗須に話を持ちかけ、耕造を説得するよう託す。

栗須は、イザーニャの誕生にまつわる背景に、林田純次(尾美としのり)の亡き息子の存在が関わっていることを耕造に打ち明ける。そして、引き取り手のなかったイザーニャを、ファイトとともに耕造が受け入れた過去を語り、「どうか自分を信じてほしい」と懇願。耕造はその言葉に心を動かされ、広中に2頭の馬を託す決意をする。

だがその代償として、広中は耕造の宿敵・椎名(沢村一樹)の馬を預かることができなくなった。

広中は従来の方針を大きく覆す戦略に出る。足元の不安からダートが適していると見なされていたイザーニャに芝を走らせ、逆に有望視されていたファイトにはダート戦を選択。新たなレースプランのために、2頭への調整が念入りに行われた。

そして迎えたレース本番。耕造、栗須、広中のみならず、林田や加奈子、さらには百合子までもがその勝敗を見守る中、イザーニャは果敢に逃げ切り、ついに栄冠を手にした。

勝利に沸く関係者たち。耕造は「次は有馬記念を獲る」と高らかに宣言し、祝福の空気に包まれる。その頃、優太郎は小さく呟いた──「あの親父、運だけは本当に強いんだから」と。

3話あらすじネタバレ

加奈子(松本若菜)は先が見えない牧場の経営に頭を抱えていた。それは、父・剛史(木場勝己)がセリ市を介さず馬主と直接取引する「庭先取引」にこだわるも、ある理由から、毎回馬主を怒らせ決裂してしまうからだった。

一方、栗須(妻夫木聡)は耕造(佐藤浩市)の娘・百合子(関水渚)のバースデーパーティーに参加していた。そこで京子(黒木瞳)から山王家と馬との関わりを聞かされる。ロイヤルヒューマン社の競馬事業部は、未勝利戦を制したイザーニャに救われたが、その後イザーニャとファイトが揃ってケガに見舞われてしまった。有馬記念勝利という夢を勝ち取るため耕造と栗須は新たな競争馬探しを始めることに。そして、優れた競走馬を数多く生産している北陵ファームのセリに賭けるが、ライバルの椎名(沢村一樹)もまた同じ馬を狙っていて・・・。

引用元 公式サイト

加奈子(松本若菜)は、見通しの立たない牧場経営に心を痛めていた。父・剛史(木場勝己)が「庭先取引」にこだわり、セリを介さず馬主と直接交渉しようとするものの、毎回何らかの理由で話がこじれ、契約に至らないからだ。加奈子たちが営む日高の牧場は小規模なものが多く、大規模な設備と資本を誇る北陵ファームのような存在には太刀打ちできない。周囲でも廃業が相次いでおり、耕造(佐藤浩市)が初めて馬を購入した林田純次(尾美としのり)も、やむなく牧場をたたもうとしていた。

セリ市に出せば最低価格が保証される反面、どの馬主の手に渡るかわからない。それを嫌う剛史は、自分の理念に共感してくれる相手に馬を託したいと考えており、現在も新たに生まれた仔馬に破格の1億円という値をつけていた。当然ながら、買い手はなかなか現れない。加奈子は愚痴をこぼしつつも、栗須(妻夫木聡)が耕造に馬の話を持ちかけていると聞き、わずかな期待を抱いていた。

一方その頃、栗須は耕造の娘・百合子(関水渚)の誕生日パーティーに参加していた。京子(黒木瞳)から山王家と馬の因縁を聞くことになる。もともと馬に関わるきっかけを作ったのは、京子の父親で、彼が耕造に馬主になるよう勧めたのだった。だが、レースの結果で機嫌が変わる父の姿を見てきた京子は、馬に人生を左右された家庭環境に不信感を抱いていた。やがて耕造も馬にのめり込み、彼の姿が父親と重なって見えるようになったことで、夫婦関係は悪化していった。

ロイヤルヒューマン社の競馬事業部は、イザーニャが未勝利戦で初勝利を挙げたことで息を吹き返したが、その後イザーニャとファイトの2頭が相次いで故障し、戦線離脱。耕造と栗須は、有馬記念制覇の夢を実現させるため、新たな競走馬の獲得に乗り出す。実力馬が集まる北陵ファームのセリに望みをかけるが、そこには宿敵・椎名(沢村一樹)の姿もあった。

狙っていた馬は高値からスタートし、熾烈な競り合いの末、椎名と耕造の一騎打ちに。予定していた1億の予算を大きく超え、価格は3億2千万にまで跳ね上がる。耕造はついに手を引かざるを得なかった。

栗須は気を取り直し、加奈子の牧場を訪れて馬を見てほしいと耕造を誘う。調教師の広中(安藤政信)も、野崎ファームのことはよく知っており、剛史の気難しい性格についても把握していた。「揉め事は避けてくれ」と広中は願っていたが、耕造と剛史は出会って早々、衝突してしまう。

その夜、近所のスナックには耕造、栗須、広中、偶然北海道を訪れていた百合子、そして加奈子が集まっていた。加奈子が頭を下げ、耕造に馬のことを頼み込むが、そこへ別の牧場関係者が割り込み、場は次第に口論に。そんな空気の中、栗須は「希望が欲しいんです」と静かに言葉を発した。耕造は牧場の未来を担おうとしている加奈子に向けて、「お前たちが、もっと強い馬を育てるんだ」と激励の言葉を投げかけた。

牧場へ戻る途中、栗須は加奈子から過去の結婚と離婚について聞く。牧場の仕事を手伝ううちに生活がすれ違い、やがて離婚に至ったという。だが、息子・翔平にとってそれが正解だったのか、加奈子は今も悩んでいるという。そんな二人の会話を遠くで見ていた翔平は、不機嫌そうに部屋へ戻り、加奈子は慌てて後を追った。

翌朝、耕造と栗須は野崎ファームを再訪する。剛史が「億の価値がある」と自信をもつ仔馬が、耕造に懐いているのを見て、加奈子と剛史は驚きを隠せなかった。耕造は、林田に預けている馬をこちらに移したいと申し出る。二人は朝から酒を酌み交わしながら、馬にかける思いを語り合う。剛史は「本気で勝ちにいく馬主にしか、馬は売らん」と信念を語り、耕造は「有馬記念を獲りたい」とその情熱をぶつけた。

互いの信念が通じ合い、耕造はついに仔馬の購入を決める。その馬には「ロイヤルホープ」という名が贈られた。

4話あらすじネタバレ

栗須(妻夫木聡)は調教師の広中(安藤政信)に呼ばれ、日高地方の育成牧場を訪ねる。耕造(佐藤浩市)が1億円で買ったロイヤルホープは競走馬になる訓練を受けるため育成牧場に移ったが、警戒心が極端に強く、手練れのスタッフもお手上げでジョッキーも見つからないと言う。

そんな中、栗須と広中はある人物に希望を託す。岩手競馬所属の金髪のジョッキー・佐木(高杉真宙)だ。しかし、地方競馬のジョッキーの佐木が中央競馬の騎手免許を取得するのは困難な上、彼はかつてとある問題も起こしていた・・・。

佐木の腕を信じる栗須は、記者の平良(津田健次郎)の協力を得ながら粘り強く交渉する。

その頃、ロイヤルヒューマン社にもあるスキャンダルが発覚し、優太郎(小泉孝太郎)が対応に当たるが・・・。

引用元 公式サイト

耕造(佐藤浩市)が1億円を投じて手に入れた競走馬・ロイヤルホープは、育成のため専門の牧場へと移された。しかし、異常なまでに警戒心が強く、経験豊富なスタッフですら手を焼く状態で、騎乗する騎手すら決まらない状況でした。

調教師の広中(安藤政信)は、その厳しい状況を栗須(妻夫木聡)に伝え、頭を抱えていました。

そんな中、栗須と広中の目に留まったのは、岩手競馬で活躍する金髪の騎手・佐木(高杉真宙)。

彼にロイヤルホープを任せようと考えるが、中央競馬の騎手資格を持たない佐木が試験に合格するのは至難の業。さらに、過去に問題を起こした経歴もあった。実は、佐木はかつて中央競馬の騎手養成学校に在籍していたが、名騎手の子息である同期・松井に地元の競馬を見下されたことがきっかけで乱闘沙汰となり、周囲から孤立。結局、学校を辞めて地元に戻り、地方で騎手としての道を歩んでいたことを馬主の椎名から聞くのでした。

一方その頃、ロイヤルヒューマン社では人材派遣に関する不正――いわゆる「二重派遣」が発覚し、優太郎(小泉孝太郎)が問題の処理にあたる。社員の解雇を進言する優太郎に対し、耕造はそれを制止し、取引先の協力を得て事態の収拾を図った。そして「人こそが最大の資産だ」と、経営者としての信念を優太郎に示すのだった。

やがて、栗須の熱意に動かされた佐木は中央競馬の騎手試験に挑戦することを決意。試験を突破し、ついにロイヤルホープのパートナーとして騎乗することが決まった。驚くことに、それまで扱いの難しかったロイヤルホープが、佐木の指示には素直に従うようになったのだった。

ある日、耕造が突然どこかへ向かったことに不審を抱いた栗須は、タクシーでその後を追う。行き着いた先は前橋の病院。そこには、耕造が見舞いに訪れた女性・美紀子(中嶋朋子)の姿があった。

耕造が病室を後にした後、美紀子の息子・耕一(目黒蓮)が、優しく母を看病する姿があった。

そして迎えた東京でのデビュー戦。ロイヤルホープの最大のライバルは、椎名善弘(沢村一樹)が所有する実力馬・ヴァルシャーレ。激しい追い比べの末、ゴール直前でヴァルシャーレを差し切ったロイヤルホープが、初勝利を飾るのでした。

喜びに包まれる陣営。しかし、その直後、耕造に隠し子がいるというスキャンダル記事が週刊誌に掲載されるのでした。

5話あらすじネタバレ

耕造(佐藤浩市)に隠し子が発覚! 栗須(妻夫木聡)から説明を求められた耕造は、相手の女性は元ホステスの中条美紀子(中嶋朋子)で、今は前橋の病院で療養中だと明かす。

栗須は耕造に連れられて美紀子を見舞い、美紀子から大学生の息子・耕一(目黒蓮)の存在を聞く。事情を知った栗須が代わりに美紀子の援助を買って出たことで、耕造と栗須の信頼関係はより強固に。そして、息子の耕一もまた競走馬の世界に魅せられていた。

一方、内心穏やかではない耕造の妻・京子(黒木瞳)がある行動を起こす。

そんな中、デビュー戦で勝利したロイヤルホープと騎手の隆二郎(高杉真宙)は勢いに乗り、チームロイヤルは日本ダービーへの出走を決める・・・

引用元 公式サイト

週刊誌に掲載されたスキャンダルをめぐり、栗須(妻夫木聡)は耕造(佐藤浩市)に真相を問いただします。

耕造は相手の女性が中条美紀子(中嶋朋子)であること、そして出会いからのエピソードを話します。

美紀子は20年以上前、銀座のクラブでホステスとして働いており、当時から耕造は彼女を含む何人かのホステスを競馬場に連れて行っていたといいます。その中でも美紀子は他のホステスと違っていて、馬を見る目に優れ、やがてふたりは親密な関係になっていったのでした。

耕造が表立って動くのは得策ではないと判断した栗須。自分で全て対処するからという耕造に「見損ないました!」と自分に隠れて、秘密裏にやり取りをしていたことを責めて自分を信頼するように言います。

そして栗須は耕造の代わりに美紀子とその家族への支援を引き受けることにするのでした。

こうして、耕造は美紀子に栗須を紹介して、全てを任せることに。

美紀子の息子・耕一(目黒蓮)は大学生で、父親のことは一切話していないのに、競馬サークルに所属し、自然と馬の世界に惹かれるようになっていたことを、栗須に話す美紀子でした。

その一方で、耕造の妻・京子(黒木瞳)は心中穏やかではありません。彼女は独自に探偵を雇い、美紀子の素性を徹底的に調査。そして、高崎にある病院まで美紀子を訪ね、直接対面します。

京子は、かつての競馬の記念写真に写っていた美紀子の姿を思い出していました。

病床に伏せる美紀子に対し、京子はどこか見下すような口調で会話を進め、「私は馬が嫌い」と告げます。さらに、美紀子が観戦していたときに耕造の馬が勝ったかを問い詰め、「いいえ」と返された瞬間、京子は不満げな表情を残してその場を後にするのでした。

京子が病室を出て、帰ろうとしていたところに遭遇した栗須は驚きますが、涼しい顔で京子は「なかなか面白い人だったわ」と言い立ち去っていくのでした。

その頃、デビュー戦で見事に勝利を収めたロイヤルホープと若き騎手・隆二郎(高杉真宙)は波に乗り、日本ダービー出走を決定。チームロイヤルの期待が高まる中、物語は新たな局面へと進みます。

競馬場では、耕造が椎名(沢村一樹)と対面し、強引に食事に誘います。会話の中で耕造は、椎名の所有馬・バルシャーレに対して嫌悪感をあらわにし、「消えてほしいくらいだ」とまで口にします。

ところが椎名はロイヤルホープを高く評価したうえで、「あの馬がデビュー戦でうちのバルシャーレを邪魔したけど、次に勝つのはバルシャーレだ」と冷静に返しつつも、負けてしまった時の悔しかった本音を吐露するのでした。

調教師や関係者、記者たちの間でもロイヤルホープへの期待は高まる一方で、ついに迎えたダービー当日。京子は息子・優太郎(小泉孝太郎)、孫の百合子(関水渚)を伴って会場に姿を現し、さらに財産分与に関する書類を持参。耕一に一切の遺産を渡さないよう根回しまでしていました。

レースが始まり、病院では美紀子と耕一がラジオ中継に耳を傾け、競馬場では耕造や栗須たちが緊迫の展開を見守ります。ゴール後の判定は写真判定に委ねられ、結果は僅差で椎名のバルシャーレが勝利。

その直後、美紀子がこの世を去ります。

彼女は最期の願いとして、栗須に息子の耕一を耕造と引き合わせてほしいと託していました。

葬儀の日、栗須はふたりを引き合わせますが、耕一は静かに、そしてはっきりと「今後一切、僕に関わらないでください」と父親である耕造を拒絶するのでした。

6話あらすじネタバレ

いつもあと一歩で勝利に届かないロイヤルホープだが、応援するファンは確実に増えていた。しかし、栗須(妻夫木聡)は耕造(佐藤浩市)に2017年の有馬記念終了後、来年の有馬記念を最後に自身もロイヤルホープも引退すると告げられ驚きを隠せなかった。

それは事前の家族会議でも伝えられ、次期社長へは優太郎(小泉孝太郎)と突然命じたため、優太郎も戸惑いを隠せないでいた。

さらに、耕造があることを告白したことで、栗須は急遽、耕造の隠し子・耕一(目黒蓮)に会いに行くことに・・・。有馬記念レース当日、雨の中スタートがきられる!

引用元 公式サイト

栗須(妻夫木聡)は2017年の有馬記念が終わった直後、馬主である山王耕造(佐藤浩市)から、翌年の有馬記念を最後に、自分もロイヤルホープも引退するつもりだと告げられる。

突然の宣言に、栗須は言葉を失った。さらに耕造は、後継者として自らの息子・優太郎(小泉孝太郎)をロイヤルグループの次期社長に任命していた。

この決定は、優太郎本人だけでなく、彼の妻・京子(黒木瞳)や娘の百合子(関水渚)にとっても予想外の出来事で驚きを隠せない面々。競馬事業についてはグループから切り離し、耕造が個人で新たに設立する会社で続けるという。

栗須については、新体制となる会社で優太郎が経理として雇ってくれるよう、耕造が事前に頼んでいた。

もともと税理士としてのスキルを持つ栗須にとっては悪くない条件だったが、彼は首を縦に振らず、むしろ耕造とともに競馬事業に深く関わっていく道を選ぶ。

そしてなぜ、そのような選択をしたのか?その理由を耕造から告げられる栗須。耕造はガンにおかされていたのでした。

ガンと闘いながらも“走り続ける”耕造のそばで、自分もその歩みに寄り添いたいという思いがあった。

その後、栗須は耕造の“もう一人の息子”である耕一(目黒蓮)に会いに向かうが、耕一は心を閉ざし、栗須の話に応じようとはしなかった。

一方のロイヤルホープは、しばらく不調が続き、なかなか結果を出せないでいた。だが耕造の決断により海外遠征に挑戦したところ、見事に優勝を果たす。そこから流れを取り戻し、1着こそ逃すものの、コンスタントに上位に食い込むようになり、ついに有馬記念への出走権を獲得する。

そんな中、栗須は恋人・加奈子(松本若菜)に「ホープが有馬で勝ったら結婚してほしい」とプロポーズするが、加奈子は「いつも馬に振り回されていた人生」「人生の節目は自分で決めたい」と冷静に応じる。

さらに、百合子に想いを寄せる騎手・佐木隆二郎(高杉真宙)も、同じく「ホープが勝ったらプロポーズする」と宣言し始め、周囲を驚かせるのでした。

競馬関係者である椎名も、自身が所有する2頭の競走馬を有馬記念をもって引退させると発表。次世代にバトンを渡すため、種牡馬入りさせるという。

病床の耕造は、栗須に「早朝の競馬場には、人生の決断に必要な静けさがある」と語る。

栗須は耕造と耕一を和解させようと、夜明け前の馬場での再会を仕掛けるが、耕造の体調が急変し、耕一も現れなかった。静かな朝の馬場に佇む栗須に、JRA職員が「ホープが勝てるといいですね」と声をかける。ホープには、いつの間にか多くのファンがついていた。

そして迎えた有馬記念当日。雨の中でゲートが開くと、ホープは序盤から全力で飛び出していく。長距離戦としては無謀ともいえる展開に、関係者は不安を隠せない。だが最後の直線で、椎名の2頭との激しい叩き合いに持ち込む。

写真判定の結果──わずかの差でホープは敗れた。2位だった。

以下の記事では有馬記念の詳しいネタバレをご紹介しています。

ロイヤルホープ 有馬記念の結果は何着?映像と元ネタ原作のネタバレも

レース後、静かにコースを見つめる栗須のもとへ耕造から電話が入る。「お前、俺がいなくなる前提で話をしてるだろ。

納得できない。天ぷらでも食いに来い」と呼び出された栗須が店に向かうと、そこには再び元気を取り戻した耕造の姿があった。

そしてその後、栗須の携帯には耕一からのメッセージが届く。「一度、お会いしたいです」と。

7話あらすじネタバレ

耕造(佐藤浩市)耕一(目黒蓮)から関係を拒絶されたままもどかしい日々を過ごす。そして栗須(妻夫木聡)は二人の関係を何とかしようと思案していた。

引退したロイヤルホープは血統を残すため、加奈子(松本若菜)の野崎ファームへ向かうことに。

そんな折、耕一から連絡があり、伝えたいことがあるので耕造に会わせて欲しいと頼まれる。しかし栗須が仲介をし、耕造と対面させるも2人はすぐに口論になってしまい、耕一の言いたいことは言えずじまい。

耕一の本心を聞けず悩んだ栗須は、加奈子に相談すると、耕一は耕造に反対しているのではなく心配しているのではないかと言われ…。

栗須が再び対面の機会を作りある提案をするも、耕一は受け入れなかった。なんとかしたい栗須は、耕一を外へ呼び出し本心を聞きだそうとする。するとようやく耕一の口が開く!その内容は、調教師の広中(安藤政信)も目を見張るほど意外なものだった!さらに耕一からの思いがけない提案に、栗須と耕造は言葉を失う…。

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現役を退いた名牝ロイヤルホープは、その血統を後世へと繋ぐため、加奈子(松本若菜)が運営する野崎ファームに移されることとなった。耕造は、自身が所有する種牡馬との配合で新たな命を誕生させる計画を進めていた。

そんな矢先、耕一(目黒蓮・Snow Man)から「耕造に会いたい」と連絡が入る。

念願の対面が実現するも、両者の間に火花が散り、すぐに言い争いへと発展。耕一の真意が見えず困惑する栗須は、加奈子に相談を持ちかける。彼女は、耕一が単に反発しているのではなく、耕造のことを心配しているのでは?と推察する。

事態を打開したい栗須は、耕一を外に呼び出し、正直な気持ちを聞き出そうとする。ようやく口を開いた耕一は、思いもよらぬ情熱をぶつける。調教師の広中(安藤政信)すら驚くその内容は、筋金入りの“馬好き”ならではのものだった。耕一は、ホープの相手には「ロイヤルハピネス」しか考えられないと強く主張する。

耕造は耕一に馬を譲ろうと考えていたが、学生である耕一には資産要件が満たせず、馬主の資格を得ることができない。そんな中、栗須は“相続馬主”という例外規定を見つけ出す。話を持ちかけると、耕一は「欲しいのはホープの子どもだけ」と明言。ただし、馬を正式に相続するには、競走馬として登録されている必要があり、そのためには約3年が必要だと説明される。耕一は耕造に向かって静かに言った――「それまで、生きてください」と。

栗須は、耕造の息子・優一郎(小泉孝太郎)と、元妻・京子(黒木瞳)に馬の相続について話を持ちかけるが、二人とも特に反対もせず、「それ以外に遺産がなければどうでもいい」と言うのでした。京子はただ一言、「3年間、あの治療を続けさせるなんて、酷な話ね」とつぶやいた。

2020年、ついにホープとハピネスの間に一頭の仔馬が生まれる。

耕造はその馬に“ロイヤルファミリー”と名付け、大切に育てていくことを決める。

翌年、加奈子の息子が騎手としてデビューを果たすが、目立った成績は残せずに伸び悩んでいるようだった。

同じ頃、佐木隆二郎(高杉真宙)と百合子の間にも子が誕生し、耕造は穏やかな笑みを絶やさなかった。

そんなある日、ライバルである椎名(沢村一樹)が耕造の病室を訪れる。話題は自然と馬の後継者の話へ。椎名の息子は、すでに起業し、馬主の資格を取得しているという。

そして、椎名はある封筒を耕造に託しました。その封筒の中身は7話で明かされることはありませんでした。

一方、調教師の広中はロイヤルファミリーの気性の荒さを考慮し、短距離路線での育成を提案する。しかし、耕一は断固として反対。目指すのは、耕造が果たせなかった有馬記念という長距離の舞台、そして優勝だと強く主張。誰も反対する者はいない言葉でした。

そして2022年、待望のロイヤルファミリーのデビュー戦がやってくる。鞍上には佐木隆二郎が選ばれた。スタートは不利な出遅れ。しかし、その後は圧巻の走りを見せ、他を寄せ付けずゴールを駆け抜けた。

勝利の余韻が漂うウイナーズサークル。耕一もその輪に加わるよう誘われるが、最初は戸惑いを見せていた。その傍らで、電話口の栗須は深く頭を下げている。やがて栗須と共に輪に入った耕一。その時、栗須の瞳には涙があふれていたが、その表情に笑みはなかった。

ロイヤルファミリーの勝利を見届けてこの世を去った耕造。そしてその瞬間、ロイヤルファミリーの馬主は耕一となったのでした。

8話あらすじネタバレ

亡くなった耕造(佐藤浩市)から相続馬限定馬主としてロイヤルファミリーを引き継いだ耕一(目黒蓮)は、栗須(妻夫木聡)に連れられ、北陵ファームのセリ市を見学に行く。そこで、自分が見初めた新馬を椎名(沢村一樹)の息子である展之(中川大志)が競り落としたことをきっかけに2人は親しくなり、耕一は同年代ながら競馬の古い慣習を打ち破ろうとしている展之の考えに惹かれていく。

一方、デビュー戦を飾ったロイヤルファミリーだったが、その後の調子は今一つだ。流れを変えようと耕一は大胆な提案をするが、広中(安藤政信)の反対にあう。耕一とチームロイヤルの輪が次第に乱れていく様子に、栗須はこれまでにない難しさを感じていた。

そんな中、展之から「若手馬主の会」に招待された耕一は、チームロイヤルとは違う若い馬主たちの先進的な考えに傾倒していくが・・・。

引用元 公式サイト

耕一(目黒蓮)は、栗須(妻夫木聡)の案内で北陵ファームの競り市に足を運ぶことに。自分の資金では馬を所有できない“相続馬限定馬主”の立場にある耕一は、ただ見学するだけだったが、有望に見える一頭が予想よりも低い約4,000万円で落札される。その馬を手にしたのは、椎名(沢村一樹)の息子・展之(中川大志)。満足そうな展之と耕一は次第に打ち解け、同じ世代ながら競馬界の古い慣習を打破しようとする展之の考えに、耕一は強く惹かれていく。

一方、ロイヤルファミリーはデビュー戦こそ華々しく飾ったものの、その後は振るわない。状況を打開しようと、広中(安藤政信)や佐木(高杉真宙)は積極的な出走を目指すが、耕一はそれに異を唱える。さらに、主戦騎手の佐木ではなく、練習で手綱を取ってきた翔平(市原匠悟)をレースに起用したいと申し出たことで、チーム内に不協和音が生じる。その様子に栗須も、これまでとは異なる困難さを感じ始めていた。

佐木は人気・実力ともにトップクラスのジョッキーだが、耕一は翔平の可能性に賭けたいと考えていた。

しかし広中は「調教と実戦は別物だ」と言い、自らファミリーから手を引く意向を示す。栗須は、なんとか広中の気持ちを翻意させようと耕一を場に連れてこようとするが、耕一はその夜、翔平と共に展之のいるバーへ向かう。

酔いが回った展之を連れ、3人でバーを出たところ、別の酔客に絡まれてしまう。そのころ栗須は耕一からの連絡を待っていたが、電話が鳴ったのは警察からだった。トラブルに巻き込まれた耕一を迎えに来てほしいという連絡だった。

約束をしていたのに現れずに問題を起こした耕一をとがめる栗須でした。

そんな中、現場には展之の姿も。事情を聞くと、最初に手を出しかけたのは翔平であり、耕一は彼を守るためにその場を収めようとしていたことがわかるのでした。

その後、栗須は、誤解していことを耕一に謝罪。そして、栗須と耕一は定食屋で本音を語り合う。

耕一の胸に響いたのは、亡き父・耕造の「迷ったときは馬と、自分の信じるものだけに向き合え」という言葉だった。心の重荷が少しずつ解けていく。

そして耕一は、広中や佐木らチームメンバーの前で、ロイヤルファミリーの今後の方針を丁寧に説明します。自分には潤沢な資金がない以上、ファミリーに有馬記念で勝ってもらい、その賞金で厩舎の維持費をまかなう必要がある。そのために、短期的な出走ではなく、2年後を見据えて成長を図りたいと説明。翔平ならその頃には十分に主戦騎手として通用すると信じていたことも明かす。

広中も耕一の計画に「面白い」と言い、応援することに。

その言葉に佐木は納得し、悔しそうな思いもありつつも、騎手の座を降りる決断を下す。広中もまた、長期的な計画に興味を示し、引き続きファミリーの調教に携わることを受け入れる。

やがて、ロイヤルファミリーは3勝をあげ、着実に成長を見せていく。その一方で、展之が手にした馬は圧巻の強さで連戦連勝を続けていた――その手綱を取っていたのは、佐木だった。

9話あらすじネタバレ

2年後の有馬記念優勝という大きな夢に向かい、栗須(妻夫木聡)耕一(目黒蓮)を中心に、チームロイヤルは固い結束を築いていた。

隆二郎(高杉真宙)に代わり、ロイヤルファミリーの主戦ジョッキーとなった翔平(市原匠悟)は、秋のGⅠシーズンに挑む。だがその矢先、翔平は思わぬ大きなトラブルに巻き込まれてしまう――。

一方、耕一のライバルである展之(中川大志)は、父・椎名(沢村一樹)も成し遂げられなかったクラシック三冠制覇を狙っていた。

次々と襲いかかるトラブルにより、目標としていた年末の有⾺記念出場は絶望的に思われる。それでも栗須と耕一は、チームを守るため、そして夢をつなぐために奔走していく。

引用元 公式サイト

『ザ・ロイヤルファミリー』見どころ・注目ポイント3選

 競馬×人間ドラマという斬新なテーマ性

『ザ・ロイヤルファミリー』の最大の魅力は、「競馬」と「家族」の交差にあります。これまで多くのドラマでは描かれることがなかった、馬主一家の“血統”と“人間関係”が本作の軸です。

競馬というと、ギャンブルやレースの結果が主題と思われがちですが、本作では「馬を育てる」「夢を託す」「命を受け継ぐ」ことに焦点を当てています。主人公の栗須(妻夫木聡)が、山王(佐藤浩市)という型破りな馬主と出会い、家族や過去、自分の生き方に向き合っていく流れが、視聴者の心を強く打ちます。

さらに斬新なのは、以下のような要素の掛け合わせです。

  • 馬と人間が交差する“育成と挫折”の物語
  • 「親子」「元恋人」「隠し子」など複雑に絡む人間関係
  • 競走馬の誕生から引退までのリアルなサイクル

これらが1つのドラマに凝縮されている作品は、近年ほとんど見られません。全く新しい感動のジャンルドラマとして、多くの視聴者に新鮮な衝撃を与えることは間違いないでしょう。

 実在モデルとの比較で深まるキャラ理解

登場人物や舞台には、現実の競馬界や実在する人物との重なりが見受けられます。たとえば、栗須が支える山王社長は、実在の“カリスマ馬主”を彷彿とさせる部分が多く、その行動力や破天荒さは非常にリアリティがあります。

また、物語の中では「有馬記念」や「日本ダービー」など、実際のレース名が使用されているため、競馬ファンにとっては臨場感が段違いです。

以下の比較表は、キャラクターの背景と実在要素の関係をまとめたものです:

登場人物 実在要素(想定) ポイント
山王耕造(佐藤浩市) カリスマ実業家+馬主 モデルとなった人物がいそうなリアリティ
中条耕一 若き二代目馬主 現代競馬界の“世代交代”を象徴
加奈子(松本若菜) 馬の生産牧場に従事する女性 北海道の牧場文化との結びつき

このような比較をしながら視聴することで、より深く登場人物に感情移入しやすくなります。

映像美とリアリティを支えるJRA全面協力とは?

本作の撮影には、JRA(日本中央競馬会)の全面協力が得られています。これは、一般的なドラマでは異例のレベルで、実際に美浦トレーニングセンター競馬学校、さらには実際の競馬場でのロケも行われています。

JRAの協力によって可能になったリアルな要素には、次のようなものがあります:

  • 実在の競馬場でのレースシーン撮影
  • 騎手や調教師の動きに基づいた演出
  • 武豊や今村聖奈など、実名騎手のカメオ出演

特に注目すべきは、第1話に現役騎手たちが登場する演出です。ドラマと実在人物がリンクすることで、視聴者は「本当にその場にいる」ような臨場感を体感できます。

圧巻の映像美を支える馬たちの撮影も、JRAとの信頼関係があってこそ。馬の表情や動きが丁寧に映し出されており、まるでドキュメンタリーのような奥行きを生んでいます。

よくある質問(FAQ)|視聴前に知っておきたい基礎知識

実在の馬主や騎手がモデル?舞台の裏話を解説

はい、モデルになったと思われる実在人物はいないと原作者の早見和真さんは明言されていますが、影響は少なからずあると思います。早見和真さんは、自ら競馬ファンであり、多くの取材を重ねた上でストーリーを練り上げたと公言しています。

とくに山王耕造というキャラクターは、「どこかに実在していてもおかしくない」と思わせる人物像。さらに、ドラマ内に登場する騎手の名前や競走馬の背景も、実在の馬や騎手を連想させる工夫が凝らされています。

そのため、競馬ファンは“ニヤリ”とするシーンが満載です。

原作未読でも楽しめる?予習しておくと理解しやすい要素は?

原作を読んでいなくても十分楽しめますが、事前に以下のポイントを押さえておくと、さらに深く物語に入り込めます。

予習しておくと良いポイント

  • 「馬主」とは何か、どんな役割を担うのか
  • 有馬記念や日本ダービーなどの大レースの重要性
  • 馬の名前のつけ方や血統の意味

特に「競走馬の引退後の生活」や「牧場経営の現実」は、原作を読むことでより感動的に映ります。時間があれば、早見和真さんの原作小説もぜひ手に取ってみてください。

『ザ・ロイヤルファミリー』をもっと楽しむための関連情報

ロケ地・牧場・競馬場の撮影舞台を巡る旅

ドラマで使用されたロケ地は、北海道の牧場や関東圏の競馬場など、競馬ファンにはたまらない場所ばかりです。以下のような場所が登場します。

  • 【北海道】ノザキファームのモデルとなった実在の牧場
  • 【茨城県】美浦トレーニングセンター
  • 【東京】東京競馬場
  • 【千葉県】JRA競馬学校

特に、北海道の広大な牧場風景はドラマでも圧巻のスケールで描かれ、まさに“競馬の聖地”という雰囲気が漂います。聖地巡礼として、旅行のきっかけにもなるでしょう。

原作・サントラ・公式グッズ情報まとめ

『ザ・ロイヤルファミリー』の関連商品は充実しています。ドラマをもっと楽しむために、以下のグッズ情報もチェックしておきましょう。

アイテム 詳細
原作小説 『ザ・ロイヤルファミリー』早見和真著/新潮社刊(2019年発売)
サウンドトラック 玉置浩二「ファンファーレ」11月5日発売予定
公式グッズ ポストカード・Tシャツ・クリアファイルなどが展開中

玉置浩二さんの主題歌『ファンファーレ』は、ドラマの世界観を象徴するような楽曲で、泣ける場面にぴったりと寄り添っています。CD化に加えて、ライブ音源が特典として収録されるのも大きな話題です。

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