終幕のロンド 4話 キャスト！六平直政が演じた父の想い

シングルファーザーで遺品整理人の鳥飼樹が、ある女性の死をきっかけに心を揺らす――。

草彅剛さん主演ドラマ『終幕のロンド』第4話では、こはる（風吹ジュン）の倒れる場面から一気に緊張感が高まり、登場人物たちの複雑な思いが交錯します。特に六平直政さん演じる稲葉の父親役や、若手メンバーの活躍も見逃せません。

この記事では、4話に登場するキャストと役柄の背景を整理しながら、あらすじや見どころをわかりやすく解説します。人間関係や感情の細かな描写に注目してご紹介します。

終幕のロンド 4話 キャスト・登場人物一覧と役どころまとめ

『終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―』第4話は、キャストの演技と人間関係の描写に深みが増し、見応えがありました。ここでは、主要キャラクターとそれぞれの立ち位置、感情の変化を詳しく解説していきます。

1-1. 草彅剛演じる主人公・鳥飼樹の心の変化

草彅剛さんが演じる鳥飼樹は、遺品整理人として様々な家族の想いに向き合ってきましたが、第4話では一歩踏み込んだ感情の揺れが描かれました。こはる（風吹ジュン）の「俊さん…」という言葉とともに手を握られた瞬間、樹の心にはただの仕事以上のものが宿ります。

彼は、自分の立場と感情の狭間で揺れ動きますが、それが視聴者にとって「彼はこれからどう変わっていくのか」という関心につながるきっかけになっています。

1-2. 中村ゆり・風吹ジュンら主要人物の関係性整理

• **中村ゆりさん（岸真琴）**は、夫・利人（要潤）との間に複雑な緊張感を抱えつつ、母・こはるの介護にも追われています。

• **風吹ジュンさん（こはる）**は末期のすい臓がんで倒れてしまい、「俊さん」という名前を口にするシーンが大きな注目ポイントです。

この“俊さん”という存在が、物語全体の核に関わってくる可能性を示唆しており、今後の展開の鍵となります。

1-3. 若手メンバー（塩野瑛久・八木莉可子・小澤竜心）に注目

遺品整理チームの若手メンバーにも注目が集まっています。

この3人は、稲葉大輔の部屋を訪れた際、遺された思いと向き合う重要な場面で中心的な役割を担っています。彼らの自然体な演技と繊細な感情表現が、物語のリアリティを一層高めています。

2. 第4話ゲストキャスト解説｜稲葉家の父子に秘められた葛藤とは

第4話では、新たに描かれた“稲葉家”の親子関係が強く心に残る内容となりました。息子の死をきっかけに浮かび上がる父子の葛藤と愛情を、ゲストキャストたちが見事に表現しています。

2-1. 息子を失った父・稲葉博貴役の六平直政の存在感

俳優・六平直政さんが演じたのは、故人・稲葉大輔の父・稲葉博貴。小学校の元校長という経歴を持ち、「厳格」「真面目」「古風」というキーワードがぴったりの父親像でした。

• 息子の夢だった「お笑い芸人」という進路を受け入れられず、

• 遺品の中からお笑い関連の物だけを徹底的に排除するほどの拒絶を見せ、

• その悲しみを「怒り」として表現してしまう姿が印象的でした。

六平さんの演技は、表情や視線だけで「言葉にならない哀しみ」を伝えており、視聴者からも「圧巻の一言」「まるでドキュメンタリーのよう」と称賛の声が上がっています。

2-2. 故人・稲葉大輔役の川合諒の“語られぬ夢”

稲葉大輔を演じた川合諒さんの存在は、画面に長く映るわけではないものの、非常に強い余韻を残しました。

• 家族の理解を得られず、夢と現実の間で葛藤していた大輔。

• 遺品として残された台本やメモ帳、録音データなどに、
  「夢を諦めきれなかった青年の想い」が宿っていました。

彼の部屋に漂う“未完成な人生”が、視聴者の胸に深く刺さる構成となっていました。

---

3. 4話の物語を支える名脇役たち｜遺品整理チームのメンバーと魅力

遺品整理というテーマに真正面から向き合う本作において、主役だけでなくチームメンバーの描写も欠かせません。第4話では、彼ら一人ひとりの“人間味”が色濃く描かれました。

3-1. チームの中心・海斗、ゆずは、碧の役割と人物像

以下は、遺品整理チームの主要メンバーとその役割のまとめです。

この3人は、遺品整理を通して、ただ物を片付けるだけでなく、家族が抱えていた「わだかまり」や「言えなかった想い」に寄り添っていきます。

3-2. 遺品と家族の「心の整理」に向き合う演出の妙

第4話では、ただ物理的に部屋を片付けるだけでなく、「何を残し、何を手放すか」という精神的な問いかけが随所に込められていました。

たとえば…

• 稲葉家の父が“お笑いグッズ”を捨てようとする姿に、
  「愛ゆえの否定」と「喪失への戸惑い」が重なり、

• チームメンバーが丁寧に遺品を扱う手つきに、
  「故人を悼む気持ち」と「家族へのリスペクト」がにじみ出ます。

このような細やかな演出により、視聴者は遺品＝「故人のメッセージ」として受け取り、物語に感情移入しやすくなっています。

4. 草彅剛×要潤の火花散る共演｜利人と樹の対立に注目

ドラマ『終幕のロンド』第4話で特に緊張感が高まったのが、草彅剛さん演じる鳥飼樹と、要潤さん演じる岸利人の対峙シーンです。直接的な争いがあるわけではありませんが、ふたりの静かな対立には“火花が散る”という言葉がふさわしい緊張が漂っています。

4-1. 樹と真琴を取り巻く“無言の緊張感”

真琴（中村ゆり）の夫である利人が、言葉少なに樹を見つめる場面は非常に印象的でした。視線と沈黙だけで空気が張り詰める演出がなされており、台詞以上の緊迫感を演出しています。

【樹・真琴・利人の関係構図】

樹が真琴に寄り添えば寄り添うほど、利人の中にわだかまりが生まれていきます。微細な表情の変化や体の動きひとつひとつが、それぞれの感情の距離感を的確に描き出しています。

4-2. 要潤演じる夫・利人の冷静な怒りと裏にある想い

要潤さんの演技は「怒りを見せない怒り」として際立っています。真琴に対して強く当たることもなければ、樹に直接的な敵意を向けるわけでもありません。しかし、静かな表情と低いトーンで放たれる台詞には、内に秘めた複雑な感情が込められています。

彼の言動から見えてくるのは「家族を守りたい」という強い意志。真琴が母・こはるの看病に疲れ、精神的に揺れていることに気づきながらも、それを支える術を模索しているようにも映ります。

要潤さんはこの役を通して「夫婦とは何か」「守るべきものとは何か」を問いかける存在として、物語の重心を支えています。

---

5. 見逃し厳禁！4話で急展開するこはる（風吹ジュン）の運命

こはる（風吹ジュン）の体調が急変したことで、物語は新たな局面へと進みます。家族にとっての“別れの準備”というテーマが色濃く描かれた回でもありました。

5-1. 俊さんという名前に隠された過去

倒れる直前、こはるが思わず発した名前は「俊さん」。これは過去の回想などでこれまで明かされてこなかった人物です。

この「俊さん」という名前には、こはるの中で今も色濃く残る記憶や未練が詰まっている可能性があります。家族ですら知らないこはるの一面が、最期の瞬間を迎える中で徐々に明らかになろうとしています。

視聴者の間では、

• 俊さんはこはるのかつての恋人ではないか

• 樹と血縁関係があるのではないか

• 真琴の出生にも関係するキーパーソンでは？

といった憶測が広がっています。

5-2. 樹の感情を揺るがす“手を握る”シーンの意味

倒れたこはるが樹の手をそっと握る場面は、セリフ以上に心を打つ名シーンとなりました。この行動には、こはるが樹に対して「感謝」や「懺悔」など、複雑な思いを込めた可能性があります。

演出上の巧みな工夫として、

• カメラは“樹の視点”でこはるの手を捉え、

• BGMは消え、静寂の中で感情が膨らんでいく構図

になっていました。

このワンシーンだけで、こはるの存在がただの“母親”にとどまらず、過去を背負いながら生きてきた“ひとりの女性”であったことを深く印象づけます。

---

6. 第4話のあらすじを簡単におさらい｜見どころと感想

第4話では「過去との向き合い方」と「人との別れ」が大きなテーマとなりました。淡々と進行するように見えて、実は心情の変化が至るところに散りばめられている構成です。

6-1. 家族の絆と孤独が交錯するストーリーの魅力

• こはるの病状が悪化することで、家族それぞれの“孤独”が浮き彫りになります。

• 真琴の苦しみを理解しきれない利人、

• 真琴を支えようとする樹、

• それを見守る遺品整理チームのメンバーたち。

各人の立場や心情が交錯しながら、「家族とは何か」「支え合うとはどういうことか」が丁寧に描かれました。

6-2. 第5話につながる重要な伏線とは？

第4話では以下のような伏線が張られていました。

• こはるが呟いた「俊さん」という名前の真意

• 利人と樹の間に生まれた静かな火種

• 樹と真琴が“家族ではない関係”としてどう向き合うか

これらの伏線は、次回以降に明らかになる展開への布石であり、見逃せないポイントです。