妻夫木聡主演のTBS日曜劇場のドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』が最終回に向けた新たなキャストが登場します。沢村一樹さん演じる椎名善弘（しいなよしひろ）の息子の椎名展之（しいな・のぶゆき）を演じる中川大志さんが登場しますが原作ネタバレとは？
今回は「ザロイヤルファミリー」 椎名展之の原作小説のあらすじネタバレをご紹介。ドラマとの違いや目黒蓮さん演じる耕一との関係などまとめていきます。
ザロイヤルファミリー 椎名展之とは？耕造のライバル・椎名の息子
ドラマ「ザロイヤルファミリー」とは？
ドラマ「ザロイヤルファミリー」は早見和真さんによる同名小説を原作とするテレビドラマです。原作は山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した経歴を持つ実力作で、競馬ファンのみならず読書層にも支持されてきました。
物語は、競走馬の育成と馬主たちの熱き戦いを通して、家族・友情・夢・挫折・再生を描くヒューマンドラマ。20年にわたる物語のスパンは、1クールのドラマとは思えない壮大さです。
物語の主人公は、元税理士の栗須栄治（妻夫木聡）。父の影を追って税理士として順調なキャリアを歩んでいたが、ある挫折から人生に迷いを抱えることに。
そんなとき出会ったのが、競馬界のカリスマ馬主・山王耕造（佐藤浩市）。彼の情熱と理念に心を動かされた栗須は、ロイヤルファミリーという競走馬の血統に関わるようになり、再び人生が動き出します。
物語は、耕造の死後、息子・耕一（目黒蓮）が父の志を引き継ぎ、馬主としてロイヤルファミリーを育てていく姿へと移っていきます。血と遺志をめぐる「人間ドラマ」と「競馬の世界」が交錯する展開が魅力で、ほとんどの回で登場するレースシーンはSNSで大きな話題となり、視聴者に感動を与えている話題作です。
椎名展之とは？耕造のライバル・椎名の息子の
TBS系の日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第8話では、新たなキーパーソンとして中川大志さんが登場します。中川さんが演じるのは、沢村一樹さん演じる椎名善弘の長男・展之というキャラクター。
展之は、幼少期から一貫して私立のエスカレーター式教育を受け、大学卒業後すぐに起業。その後、自らの手で馬主資格を取得し、「若手馬主の会」という組織を立ち上げた。伝統や格式を重んじてきた親世代の価値観に風穴を開けようと、世代交代を視野に入れた行動を起こしていきます。
冷静な野心家・椎名善弘の息子らしく、展之は目的意識が明確で行動力も群を抜いているようです。
そんな彼と耕一（目黒蓮）が出会うのは、栗須（妻夫木聡）に誘われて耕一が北陵ファームのセリ会場を訪れたとき。耕一が注目していた若駒を、展之が見事に競り落としたことがきっかけで、二人は初めて顔を合わせます。
山王耕造（佐藤浩市）の遺志を受け継ぎ、相続馬主という特別な立場でロイヤルファミリー号を引き継いだ耕一にとって、伝統を打破しようとする同世代の展之は、強く惹きつけられる存在となっていくようです。
以降では、後半でキーパーソンの1人として登場する椎名の息子の椎名展之の原作小説のネタバレをご紹介していきます。
椎名展之の原作ネタバレ！耕一との関係とは？
椎名展之と耕一の初対面
父・椎名とは顔立ちは似ているものの、その性格は大きく異なる息子の椎名展之。無口で感情を表に出さない父親と違い、彼は初対面の耕一に対しても臆せず、「やっと会えたね、耕一くん」と親しげに声をかけるような、明るく社交的な一面を持っています。
耕一との初対面はドラマと同様に北陵ファームのセリ会場。
「椎名の長男で耕一よりも1歳年上の25歳です。ずっと会いたかった！」と挨拶。
「そして来年から父親から馬を持たされることになっていろいろ勉強させられているから、馬主の先輩としていろいろ教えてよ。」と若い馬主と言うことで、耕一のことを注目していたと言います。
耕一を批判！？しかし関係や良好？
椎名が冷静沈着で、どんな場面でも感情を抑えて対処するタイプであるのに対し、展之は喜びを全身で表現するような、まさに正反対の気質。人前でも素直に感情を出す姿が印象的です。
そんな展之は、父親から馬主としての知識と経験を叩き込まれ、若くして競走馬を持つことになります。いわば“馬主として育てられた”存在。そして、物語が進むにつれ、耕一にとっては競馬界でのライバルとして立ちはだかる存在へと変わっていきます。
また、展之はスポーツ紙で連載コラム「道楽息子の馬主万歳」をスタート。その中で耕一に対する辛辣なコメントを書くようになり、周囲には2人の関係が冷え切っているようにも見えます。しかし、耕一自身は特に気にする様子もなく、どこか達観している様子。
むしろ、2人は表向きのバチバチした雰囲気とは裏腹に、プライベートでは飲みに行くほど親しい間柄へと変化していきます。ライバルでありながら、信頼し合える友人でもある――そんな絶妙な関係性が描かれています。
一緒に飲みに行って警察沙汰に！？
そんな展之と耕一ですが、一緒に飲みに行って警察沙汰になってしまう騒動を起こすエピソードも。
その日は、大切な日だったのにもかかわらず、姿を現さない耕一。栗須に池田薫子と言う耕一の元カノから連絡が入ります。
警察にいる耕一の身元引受人を頼まれたと言います。
池田薫子から連絡を受けて、警察に行き、耕一と会い、事情を聞きます。
展之と耕一と、加奈子の息子・新人ジョッキーの翔平と3人で飲んでいた時に、酔っ払いの2人組に耕一が絡まれて、父親の耕造のことを悪く言われました。
すると、怒ったの・・・耕一ではなく翔平で、そこで小競り合いが始まってしまいます。
展之が「（ジョッキーの翔平が問題を起こしたら）これはヤバい」と耕一に言い、必死に酔っ払いとの間に入って翔平をトラブルにならないように帰らせます。
しかし誰かの通報で駆け付けた警察がやってきて、耕一と展之が警察に連れていかれたのでした。この時、栗須と耕一は本音で話せず、関係性が微妙になっていたのですが、この一件で、2人で良くお互いの気持ちを話して、関係性が改善するという展開になります。
このように、全く違うキャラクターである展之と耕一ですが、一緒によく飲みに行く、良い関係性を築いていきます。
椎名の息子の原作との違いとは？封筒のエピソードはドラマオリジナル
封筒のエピソードはドラマオリジナル
そんな椎名の息子ですが原作小説とは、馬主となった背景が少し違うようです。
ドラマでは7話で、沢村一樹さん演じる椎名が耕造の病院を訪れて、息子が馬主になりたいと言われて、困惑していると話をします。
そして、息子の話に関係していると思われるのですが、その話をした後、椎名が耕造に謎の封筒を渡すシーンが。
以下の記事で考察しています。
ロイヤルファミリー椎名の封筒の中身とは？原作ネタバレや最終回への伏線？
この封筒のシーンは原作小説にはドラマオリジナルです。
馬主は父親からやらされた？
また、原作では展之が耕造から言われた馬主をやらされている受け身でしたが、ドラマは自分からやりたいと言いだしているようでした。
父親にやらされるのと、自分からやりたいと希望するのは全く違うので、この設定の違いは何か意味があるのか？
ドラマ版の展之の展開にも注目です。
ザロイヤルファミリー椎名展之役の中川大志とは？
■プロフィール
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名前：中川 大志（なかがわ たいし）
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生年月日：1998年6月14日
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出身地：東京都
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身長：179cm
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血液型：B型
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所属事務所：スターダストプロモーション
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趣味・特技：カメラ、ギター、スポーツ全般
■中川大志のデビューと経歴
中川大志さんは、小学4年生のときにスカウトされたことがきっかけで芸能界入り。2009年に子役として活動を始め、2011年には大きな転機となるドラマ『家政婦のミタ』（日本テレビ）で、阿須田翔役を演じて一気に注目を集めました。
当時わずか13歳ながら、その繊細でリアルな感情表現に多くの視聴者が心を動かされました。
その後も、ティーン向けドラマから大河、朝ドラ、映画へと活躍の場を広げ、着実に俳優としての実力を磨いていきます。
■出演作品【テレビドラマ】
中川大志さんはジャンルを問わず幅広い作品に出演しています。代表的な作品をいくつか挙げてみましょう。
◉ NHK連続テレビ小説
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『おひさま』（2011年）
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『なつぞら』（2019年）
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『らんまん』（2023年）
◉ 大河ドラマ
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『江〜姫たちの戦国〜』（2011年）
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『平清盛』（2012年）
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『真田丸』（2016年）
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『鎌倉殿の13人』（2022年）…畠山重忠役で高評価
◉ 民放ドラマ
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『家政婦のミタ』（2011年／日本テレビ）
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『GTO』（2012年／関西テレビ）
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『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』（2018年／TBS）
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『オールドルーキー』（2022年／TBS）…城拓也役
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『ザ・ロイヤルファミリー』（2025年／TBS）…椎名展之役
■出演作品【映画】
中川さんは映画でも印象的な演技を見せています。とくに青春ものやラブストーリーでの存在感は抜群です。
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『四月は君の嘘』（2016年）
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『きょうのキラ君』（2017年）
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『坂道のアポロン』（2018年）
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『覚悟はいいかそこの女子。』（2018年）※日本アカデミー賞新人賞受賞
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『砕け散るところを見せてあげる』（2021年）
■代表的な受賞歴
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日本アカデミー賞 新人俳優賞（2019年）
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エランドール賞 新人賞（2023年）
■近年の活躍：重厚と爽やかの両立
2022年には、日曜夜にTBS系『オールドルーキー』とNHK『鎌倉殿の13人』という、全く異なるキャラクターを同時期に演じ分けたことでも話題に。
『鎌倉殿』では忠義の武士・畠山重忠を堂々と演じ、所作・殺陣・弓術までリアリティある姿で魅せました。一方で、『オールドルーキー』では明るく現代的な青年役を自然体で演じ、その演技の振れ幅に驚かされたファンも多いはずです。
■まとめ：中川大志は“日曜の顔”として確立中
子役時代から培ってきた経験と、揺るがない実力を武器に、着実にキャリアを築き上げてきた中川大志さん。明るい役からシリアスな役、現代劇から時代劇まで幅広くこなすことができる彼は、まさに「令和を代表する若手俳優」の一人です。
これからも「日曜の夜」にどんな新しい姿を見せてくれるのか、楽しみにしているファンも多いことでしょう。
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